ホトカミをつくるDO THE SAMURAIのブログ

みんなでつくる神社・お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営している、株式会社DO THE SAMURAIのブログです。

「背景と想い」日本初「ソーシャルエンジェル出資」で約1億円の資金調達を実施に関して(代表)

こんにちは。
神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAI代表の吉田 亮です。

 

この度、神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAIは、
日本初となるエグジットを前提としない「ソーシャルエンジェル出資」で約1億円を資金調達しました。
 
神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAI(代表取締役:吉田 亮、本社:東京都渋谷区、以下、DO THE SAMURAI)は、黒越 誠治氏(適格機関投資家)を引受先とした約1億円の第三者割当増資を実施し、資本金を5万円から88,888,888円*致しました。エグジットを前提としない日本初の共感型の出資です。合わせて、黒越 誠治氏がDO THE SAMURAIの取締役に就任したことをお知らせ致します。
*「末広がりでありますように」という日本古来の考え方から資本金額の「八」にもこだわりました

 

 

この記事では、
・ソーシャルエンジェル出資とは何か?(契約書付き)
・株式会社DO THE SAMURAIとは?
・神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」とは?
について、プレスリリースで書けなかった点を紹介します。
 
 
 
そして、さらに興味のある方向けに、
・なぜ本出資について、公表しようと思ったのか?
・8,888投稿を達成できなかった2017年9月末
・苦悩と転機のキャッチボール2017年10月初週
・最終的な決断の理由は?
・88,888,888円という縁起の良さへのこだわり
なども書きました。

(こちらは興味のある方だけ読んで、共感していただけたらSNSなどで拡散いただけたら嬉しいです。)
 

この記事は、DO THE SAMURAIの資金調達に関するブログ三部作【其の三】です。
【其の一】

起業家が選択する資金調達の方法、メリットとデメリット、私の決断(代表) - DO THE SAMURAI BLOG
【其の二】
「株主と相談」の必要が全くない'売上シェア型'の資金調達(代表) - DO THE SAMURAI BLOG


 

 

日本初「ソーシャルエンジェル出資」とは?

 
今回の「ソーシャルエンジェル出資」のポイントは、
 
エグジット(会社を売るor上場する)を前提としない、共感型の出資であるという点です。
このような出資モデルを、新たに「ソーシャルエンジェル出資」と名付けました。
 
 
一般的に株式での資金調達の場合、
 
「株式で出資を受けた瞬間、
 その会社はExit(会社を売るor上場)することが義務付けられます。」
なぜなら、出資する側の目的は、お金でのリターンだからです。
さらに、エグジット(会社を売るor上場)までの期限が5~7年くらいと決まっています。
 
また、出資する側には、以下のような種類があります。
1、ベンチャーキャピタル(VC)
 
2、CVC
会社が運営するベンチャーキャピタル
運営会社と親和性の高い事業に出資することが多い
ex.メルカリが運営するメルカリファンド、サイバーエージェントが運営するCAVなど
 
3、エンジェル投資家
個人で自分のお金を出資するため「エグジット(会社を売るor上場する)の期限がないのが特徴」
エンジェル投資家とは、お金くれる天使のような人だと勝手に思っていたのですが、
期限がないだけで、「エグジットするという前提は同じ」です。
 
 
しかし今回は、
完全にエグジット(会社を売るor上場する)を前提としない、共感型の出資であるため、
これまでのエンジェル出資とも異なります。
 
そのため、「ソーシャルエンジェル出資」と名付けました。
 
 
株式での資金調達について詳しく知りたいという方は以下の記事を参考に。
 
 
 
以下、「ソーシャルエンジェル出資」契約書の一部を紹介します。
 
本契約は、エグジットを前提としない共感型の出資であり、投資家は本契約を締結するにあたり、以下の全ての条件について、同意及び承諾するものとする。
・発行会社及び経営株主には、エグジットすべき期限、エクジットすべき義務及び努力義務は存在しないこと。
・投資家は発行会社及び経営株主に対し、エグジットの強要(発行会社及び経営株主がエグジットの強要であると判断し得る発言又は行動を含む。)をしないこと。
・投資家は、本事業及び発行会社の経営に関して、過度に干渉せず、あたたかく見守ること。但し、経営株主が助言を求めた際には惜しみなく親身になって助言を与えること。
・経営株主が、他の株主、銀行その他の第三者との間で意見の相違が生じた場合には、投資家はやむをえない場合を除き、経営株主の意見に賛同し、協力するものとする。
・発行会社が解散した場合、失敗した場合、それが善管注意義務の違反によるものではない場合、投資家は経営株主を慰めつつ、酒を酌み交わすものとする(ソフトドリンクも可)
 
 
また、一般的なエンジェル出資の場合、
金額は、数百万〜千万程度が多いですが、
 
今回は、個人投資家1名より約1億円(8886万円)を調達しました。
 
 
 
エグジット(会社を売るor上場する)を前提としない
共感型の「ソーシャルエンジェル出資」ということですが、
 
どこに社会性があり、何に共感して頂けたのか知って頂くためにも、
 
 
私たち株式会社DO THE SAMURAI
そして、弊社が運営する神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」について簡単に紹介します。
 
 

株式会社DO THE SAMURAIとは?

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株式会社DO THE SAMURAIは、
「文化・人の魅力を高め、地球の和に貢献したい」という想いから設立しました。
「100年後にも感謝される事業」を通じて、人類史を一歩進めることを目指してます。
 
DO THE SAMURAI設立への想いや、代表吉田 亮の経歴については、
コチラをご覧ください。
 
 

神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」とは?

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- 事業概要と現状

みんなでつくる日本最大の神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」は、
日本最大14万5000件の神社お寺の情報を無料掲載しており、
ユーザーがお参りした思い出や感想、応援メッセージなどを写真とともに投稿し、
お参りの記録を整理することができるWEBサービスです。
有名な神社お寺だけでなく、地元の神社お寺も多数掲載しているのが特徴。
現在、日本全国から1万件以上の投稿が集まっています。
 

- 取り組む課題背景

現在国内の神社お寺は合わせて全国のコンビニエンスストアの3倍*の数が国内に存在するものの、今後20年と経たない間に、そのうちの約40%*が消滅可能性があると言われています。

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神社お寺の消滅とともに、そのまちの文化や歴史、地域コミュニティが失われてしまうという国内の課題に対して、
我々DO THE SAMURAIは「家」単位での制度が崩れつつある現在、 必要とされているのは「個人」との新しいつながりだと考えました。
 
多くの神社お寺は未だ独自でサイトを所有せず、検索しても必要な情報が見つかりにくいという課題があります。
そこで、2017年4月に、14万4000件の神社お寺の基本情報を掲載し、みんなでつくる日本最大の神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」をスタートしました。
※ 2040年の神社・お寺の数は「寺院消滅」 著 鵜飼秀徳氏より

 - ユーザーの声

既に、日本全国でホトカミを活用し、お参りされているユーザーの皆さまからの声が日々届いています。

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まとめ
以上のように、
私たちは、神社お寺の課題に真正面から取り組んでいます
 
 
しかし、既存のエグジット(会社を売るor上場する)を前提とする株式での資金調達を実施すると、
5~7年の間にエグジット(会社を売るor上場する)することを目的にしなければいけない。
 
エンジェル出資だとしても、エグジット(会社を売るor上場する)することを目的にすることには変わりありません。
 
 
そこで、今回はより長期的な目線で、
神社お寺の課題解決に取り組めるように、
 
エグジット(会社を売るor上場する)を前提としない、
「ソーシャルエンジェル出資」という資金調達の方法を選択しました。
 
 終わり
(ここまでで、一区切り)
 
 
 
以下は、日本中の社会課題に取り組んでいる方たち向けに、
今回の「ソーシャルエンジェル出資」の背景について書きました。
 

こんな例もあるんだよと「ソーシャルエンジェル出資」が認知されることで、
資金調達の選択肢がより豊かになるようにと願いを込め、書きました。
 
 
・なぜ公表しようと思ったのか?
・8,888投稿を達成できなかった2017年9月末
・苦悩と転機のキャッチボール2017年10月初週
・最終的な決断の理由は?
・88,888,888円という縁起の良さへのこだわり
 

興味のある方のみ、ぜひ読んで、
そして、SNSで感想とともにシェアして頂けたら嬉しいです。
 
 
 

なぜ公表しようと思ったのか?

そもそも、なぜプレスで公表したのか、
その背景をまず、紹介します。

今回の出資は、昨年10月末にはすでに決まっていました

そして、契約書がととのい、着金したのは、1月末のある日です。

(88,888,888円にこだわるために、株式分割したり、定款の変更回数を1回で済むようになど、尽力してくださったYさん、本当にありがとうございました。)
 
一般的に、資金調達を実施した場合、
プレスを打ち、宣伝し、人を集め、採用し、加速する、
というのが一般的だと思います。
 
しかし、私たちはプレス打つ必要ないよね、くらいの雰囲気でいました。
 
 
なぜなら、
・そもそも人を一気に増やし、加速するために今回の調達をしたわけじゃない
・神社やお寺の話と、資金調達はそんなに親和性なさそう
(AIとかブロックチェーンや、イケイケなサービスだと資金調達と親和性高いと思いますが)
・お金の話は、代表である僕、吉田 亮のキャラじゃない
(アイドルオタクの無邪気な歴史好き少年【もうすぐ28歳】キャラで通してるつもりだった)
 
まぁ、そんなこんなで、公開する必要はないかな、
それよりも、目の前のホトカミを育てることに、注力した方がいいなと思っていました。
 
 
しかし!!!
 
仮のプレスリリースをつくっておくとしたら、
タイミング的に今しかないだろうと思い、仮のプレスをつくったのが1月22日頃、
 
我ながら、プレスがうまく書けたのと、
お世話になった方たちに報告しよう!と思い、
 
僕が、4年前からお世話になっている
起業家支援のNPO法人ETIC.の代表 宮城さんや、同運営の社会起業家が集うSUSANOOの皆さんに報告に行きました。
 
そこで、このプレスでは、
何がソーシャルなのかわからない、単純に分かりづらい、など指摘も頂きながら、
 
「今回の調達は、社会起業家の期待の星だよ!!」
「これまで資金調達に悩んできた人たちの、新しい選択肢になるかも!!」
 
さらには、
「やっぱNPOじゃなくて株式会社として、やっていくべきなのかなぁ?」など議論も巻き起こり、
 
思ったよりも、
大きなリアクションをもらいました。
 
 
僕としては、
「皆さんまじ生意気なときから、応援してくださって、ありがとうございます。引き続き頑張るので、よろしくお願いします。」的な報告のつもりが、
 
あまりにも大きなリアクションを目の当たりにして、
これは、もっと大きな社会的なインパクトがあるのでは???
 
と思いました。
 
それまでは、プレスを出すとしても、
わかる人にわかればいい、くらいにしか思っていなかったのですが、
 
世の中の資金調達に悩む起業家たちへ、
今回のソーシャルエンジェル出資という仕組みや生まれた背景について、
こんな例もあるんだよ!と、
 
「広く届けるべきだ」という使命感的な何かが生まれてきたのは事実で、
 
 
だから、資金調達に関するブログを書き、
今回のプレスをリリースするに至りました。
 
 
神社やお寺、ホトカミに関係ない時間を1秒も使いたくない、
くらいに思って、1年半近く生きていたのですが、
これが誰かのお役に立てるのであれば、ぜひとも!という気持ちでおります。
 
 
 
以下、時系列で今回の出資にいたるまでの背景を紹介します。
 
 

8,888投稿を達成できなかった2017年9月末

 ホトカミ内のキャンペーンで、
みんなでお参りの記録を合計8,888投稿を目指し、
達成したら出雲観光大使の私が出雲大社へ皆さんのお願い事を届ける
「ご縁ポスト」というキャンペーンを実施しました。 

hotokami.jp

 
残念ながら、目標の9月中には、8,888投稿は達成できませんでした。
 
しかし、6,763投稿は達成し、年内に10,000投稿はいきそうだな、
少なくとも、Webサービス、投稿サイトとしてのゼロからイチはつくることができたな、
という手応えを感じていました。
 
 
そのとき、今回の出資者と話をするなかで、
ソーシャルエンジェル出資が、選択肢のひとつとして生まれました。
 
 
しかし、その話をした直後どころか、その後、一週間近くは、
「いや、株はないっしょ。」というのが正直な感想でした。
 
 
 
その2017年9月末から時間を進める前に、
今回の出資者である黒越さんについて紹介します。
 
 
出資者である黒越 誠治さんについて
 今回の出資者であり、取締役CCO にも就任して頂いた黒越さんとの出会いは、
先述のETIC.さん主宰のMAKERS UNIVERSITYという私塾での、
塾生とメンターとしての関係が最初でした。
 
おそらく、この2年間で400時間以上の時間をともにし、信頼関係を築いてきました
 
さらに、実際に出資を決めた11月以降、
2週間に1回2時間近く2人でミーティングをし、

会議室にいるだけでは仕方ないので、実際にお寺に行こうと、
年末の12月28日には、深川不動堂に護摩祈祷に行きました
 
プレスリリースに掲載のプロフィールも紹介します。
- 黒越 誠治
インパクト投資家
ソーシャルファイナンス分野の第一人者であり、適格機関投資家。日本初のソーシャル・インパクト・ボンドを個人で機関投資家として組成。日本では兼任が珍しいハンズオン型のVCのGPとLPどちらも現役。起業家としては、老舗企業の再生、及びアクセラレータープログラムを実施するデジサーチアンドアドバタイジング創業者兼代表取締役。
シェア型専門ファンドのLP(出資者)となりGPの育成にも力を入れる。金融的に与信が与えにくい、共感型の起業家、もしくは上場を目指さない起業家も支援を行う。
 
 
 
 
 

苦悩と転機のキャッチボール2017年10月初週

2017年4月から10月まで、
毎月に会社として使うお金(いわゆるバーンレート)は、
最悪、お金が底を突いたとしても、
自分の個人での仕事で、なんとかトントンにできるギリギリの金額に設定していました。
 
しかし、実際Webサービスを運営して半年、
僕がいなくなると、ホトカミがまわらなくなるのは事実なので、
個人の仕事をするわけにはいかないし、どうしようかなぁ。。。
 
とはいうものの、まだお金(=時間)に4ヶ月ほどの猶予はあるので、
今から始めれば、選択肢は色々あるな、という状況ではありました。
 
載せたく無いけど、広告とか載せるかなぁ。。。
悩んでいました
 
 
でも、株を渡すことに抵抗がありすぎて、
ソーシャルエンジェル出資の話は、自分ごととして、あまり考えていませんでした。
 
 
ちょうどその頃、
DO THE SAMURAI第1号インターンの小泉くんが、
半年の修行期間を終え「自然栽培で起業する」ために卒業する時期でした。
 
9月最終週の土日に、最後の合宿を2人でやりました。
(毎月1泊2日で合宿して、各々テーマを決めてレベルアップしよう!ってやっていた。)
 
その最後の合宿でキャッチボールをして公園から帰る道で、

黒越さんから、エグジットしないという前提で1億出資できるよ、って言われたんだけど、
少なくとも、それくらい価値あるものを、
この半年でつくることができたということだよね、ありがとう、と伝えました。
 
そのとき、小泉くんに、
え、それめちゃ良いじゃないですか!って言われて、
 
え、そうなのか!
 
それもそうかもな!と思い、
真剣に考え始めました。
 
 
まぁ、でも真剣に考えて、悩み始めると、
悩んでることが、顔に出てしまうタイプです。
 
この人、何か悩んでるな、ってバレバレだったので、
 
なので、とりあえず社内に相談できる人を育てようと思い、
その次の週の全体会議で、ガチで資金調達に関する勉強会を開きました。
(内容は、これまでのブログ2記事をもうちょっと深掘りした内容
 資金調達方法売上シェア型出資
 
勉強会のときに、資金調達の概要が伝わったな、という手応えもあり、
大学卒業後も一緒に働きたいと思っているエンジニアの小沼くんと、
 
社内旅行で三峯神社へ旅行で行き、神社の温泉に入ったときに、
インターンの木村くんにも相談してみました。
(やっぱ裸の付き合いすると、心も開いてしまいますね。笑)
 
そこでも前向きな、反応でした。
 
 
まぁでも、ここでの相談というのは、
正直、好きな人に告白しようってすでに決めてるんだけど、
なんか友達に相談してしまう感じですね。笑
 
自分の心との、最終確認というか。
 
2人には相談した時点で、
すでに僕の中では、今回のソーシャルエンジェル出資で資金調達を受けようと決めていました
 
 

最終的な決断の理由は?

神社やお寺には、課題がたくさんあります。
 
でも、日本において1300年以上、
神社お寺は様々な社会課題を解決するプラットーホームとして、
 
コミュニティのハブとして、
 
地域の文化や歴史の継承する機能として、
 
大切な役割を果たしてきました。
 
 
歴史オタクとしても、
やっぱ歴史がいまも生きてるのが神社お寺なんですよね。
 
 
で、なかなか神社とお寺を一緒のサイト内に載せるということは、
神社やお寺のなかの人がやることは難しい。
 
とか、いろいろ考えたときに、
 
僕は、神社ツアーやお寺でのイベントをやっていたから、
お参りしたい一般の人の気持ちがわかり、
 
お参りする人増えたら良いなぁ、
このままじゃヤバイなぁ、と悩んでいる20~40代の神主さんや住職さんの悩みも聞き、
 
そして、ホトカミつくりたいと思ったら、
つくれるエンジニアがすぐ近くにいて、
 
 
という環境にいる自分が、100年後にも感謝される事業として、
取り組んでいる事業が目の前にあることは、
 
それはもう天命だ!
 
 
 
 
とかも思ったのですが、
正直なところ、黒越さんに出資を受け、CCOとしても働いてもらう未来を想像したとき、
その方が「めっちゃ明るい未来が待ってる」気がして、ワクワクしたからってのが、
本音です。
 
なんか、絶対いい感じになる気がする!って思ったのが決断の理由ですね。
 
 
 
一応、「ソーシャルエンジェル出資」で資金調達をした理由をまとめておくと、
・エグジットしなくても良い
・黒越さんが信頼できる人だから
・ただお金出すだけじゃなくて、取締役CCOとして働いてもらう
 (僕の場合は、お金だけ出すだけという条件ならイヤだった。)
・逆説的ですが、単純に金額だけ見ても、バリュー高めに評価されているから
 
ということになりますが、
ワクワクの方が大きいですね。
 
 

88,888,888円という縁起の良さへのこだわり

専門的な話もすると、
もともとの資本金が5万円で、
今回は8886万を資金調達し、
 
合計8891万になったところで、
資本準備金として、21,112円を計上し、
資本金を88,888,888円としました。
 
 
8(八)という数字は、
日本では古来から、末広がりの縁起の良い数字とされてきました。
その8が8個あるというのは、縁起が良すぎるだろう、ということで、
88,888,888円にこだわりました。
 
そして、
この88,888,888円を何に使うかは特に決めていません
 
もちろん、可能性はたくさん考えてありますが、
使途は明確に決めていません。
 
少なくとも、ホトカミをパワーアップし続けることはできる金額です。
 
そして、続けていけば道は拓けると信じています。
(月並みな言葉ですが。)
 
とはいうものの、
ともにホトカミをつくるメンバーは募集しています。
特にWebエンジニア、デザイナー、ライター、マーケティング/広報、インターン)を増やしたいです。
興味ある方は、info@dothesamurai.comまでご連絡ください。
 
 
 
まとめ
もうすぐ2月3日は、節分ですね。
節分とは、立春の前日を指す「節目の日」という意味です。
 
ある意味、僕たちにとっては今回のリリースは節目に当たるので、
その前日、インターン生の実家の神社に初めてお参りしました。
 
全然どんな神社か知らなかったのですが、
実際にお参りして、その魅力にとても高まりました。
 
こんな神社を守っていくためにも、
ホトカミを頑張りたい、これまでやってきて良かったって思えました。
 
引き続き、粛々と頑張っていきたいと思います。
 
みなさん応援、よろしくお願いします。
 
ぜひ、まわりに神社やお寺が好きな方がいらっしゃったら、
ホトカミを教えてあげてください。
 
そして、お参りしたら、ぜひホトカミに投稿してみてください。
楽しいです。
 
そして、その投稿が神社やお寺にとっての応援になります。
 
 
ご武運を。
 
株式会社DO THE SAMURAI
代表取締役 吉田 亮

dothesamurai.com

 

※この記事は、DO THE SAMURAIの資金調達に関するブログ三部作です。
【其の一】

dothesamurai.hatenablog.com

「株主と相談」の必要が全くない'売上シェア型'の資金調達(代表)

こんにちは。
神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAI代表の吉田 亮です。

 

昨日、公開した 起業家が選択する資金調達の方法、メリットとデメリット、私の決断(代表) - DO THE SAMURAI BLOG は、
実際にベンチャーキャピタルで働いている方からもコメントを頂くなど、
(若干の)反響がありました。

今回の記事は、その続編です!



また、「売上シェア型の仕組みに興味を持ったけど、よく分からない」という声も頂いたので、
今回は、売上シェア型の仕組みについてできる限り、わかりやすく解説しつつ、
 
なぜ、売上シェア型での資金調達を選んだのか、紹介します。
 
前回の記事もですが、これはあくまでDO THE SAMURAIの場合という、
ひとつの事例に過ぎません
 
実際に資金調達を検討する場合は、
ベンチャーキャピタル含め、様々な方に話を聞いた上で、
ご自身に合った資金調達を決断してください
 
ひとつの考え方として、
参考になれば幸いです。
 
 
また、できる限りわかりすく書くつもりですが、
専門家でもある程度、納得できるように難しめなことも書きました。
 
一般の方は、分からない部分は読み飛ばしてください
(僕も昔は何言ってるのか、よくわかりませんでしたが、
 契約書を読み込むなどするうちに、理解できるようになったので、
 少しづずつで大丈夫だと思います。)

では、早速、本題に入りましょう。

 売上シェア型出資の概要

まず概要を説明すると、
売上シェア型出資の概要は、以下です。
 
「売上連動シェア型匿名組合出資」
融資でも株式出資でもない、新しい資金調達の仕組みです。
 
融資ではないことの特徴として、
「出資者への分配は、出世払いで良い」ということです。
 
融資が売上に関わらず一定の金額を返済し続けなければいけないのに対して、
売上のパーセンテージを分配する約束で、調達する仕組みです。
 
また、株式出資ではないので、経営者が株式を100%保持します。
そのため、経営には一切タッチされることなく、Exit(上場やM&Aなど)の義務もありません。
※「株主と相談」する必要がありません、なぜなら株主は自分ひとりだからです。
 
 
説明だけだと、イメージしづらいと思うので、
雰囲気をつかむために、
「売上シェア型出資」がメディアに取り上げられた事例を紹介します。

 
メディアに取り上げられた事例

事例①日本経済新聞「融資先売上高の一定比率が報酬に MAKOTOがファンド」

 起業家支援のMAKOTO(仙台市、竹井智宏代表理事)は融資先の企業の売上高の一定比率を報酬として受け取るファンドを設立した。株式を取得しないため経営者は独立を保てる。ベンチャーキャピタルの投資対象となりにくかった株式公開を目指さない中小企業も資金支援できる。
 
<コメント>
MAKOTOさんは、「志の起業家を全力支援」というミッションを掲げられています。
たまたまなのですが、DO THE SAMURAIのサムライは、士(サムライ)の心=志からきているので、同じですね。
一度だけお会いしたことがあるのですが、代表の竹井さんも素敵な方で、明治維新から150周年ですし幕末談義に花咲かせてみたいです。(全然、関係ない話になってしまった。)
※MAKOTOさんと、DO THE SAMURAIとは、全く出資など関係ないです。
 

事例②pedia「「21世紀型の新しい形で持続可能性を追求したい」DO THE SAMURAI、日本全国の神社・お寺の口コミ投稿サイト『ホトカミ』を提供開始 「売上シェア型出資」で資金調達」

今回の資金調達は「レベニューシェア(売上シェア)型出資」と言われる形態で実施されている。吉田氏によれば、国内で10社程度行われているそうだが、公表されるのは初めてだという。なぜ、ポスト資本主義型の資金調達とも呼ばれる「売上シェア型出資」による資金調達を選んだのか。その理由を、吉田氏は次のように語ってくれた。
 
今回ご出資いただいたお二人とは、ETICをきっかけに知り合い、ホトカミを立ち上げる前から事業の相談をさせてもらっていました。ずっと見守ってくださってきた信頼している方から出資頂き、売上を作るのも一緒にエンカレッジしてもらいたいと思って、売上シェア型出資という形で資金調達を行いました。
 
今のゼロイチの段階を大切にしたい、また時間をかけて長期視点で神社やお寺の課題を解決していきたい。そう考えた時にVCから出資してもらうのは少し違うのではないかと思っていたんです。その時に、売上シェア型出資という形があるのを教えてもらいました。売上で恩返しもできるし、同じベクトルで一緒に事業を作っていけるので、今のフェーズでは一番良い形で出資してもらえたと考えています。
 
実は、今回の投資契約書の中に、僕らが真摯に取り組み頑張り続ければ、出資者の方々もコミットし続けるという一文を入れてもらったんです。一般的な投資契約書は、どちらかというと無味乾燥なようなものだと感じていて、出資者との繋がりを大切にしたいと考えて、心温まる一文を入れてもらうことにこだわりました。
<コメント>
 取材してくださった坂上聖奈さんは、
短い時間で的確に取材し、素敵な記事を書いてくださって、とても嬉しかったことを覚えています。
特に、記事の導入部分の内容にも、高まりました。
 
『ホトカミ』は、仏(ホトケ)と神(カミ)を合わせた造語。のような表現も、こんなに端的にまとめられるのか!と。

事例③「Excelが固まった」 14万件のデータ、手作業でまとめ……神社・お寺の口コミサイト「ホトカミ」の挑戦

同社は16年4月、資金調達を行った。出資者に株式を割り当てず、売り上げの一部を分配する「匿名組合出資」という形。日本古来の金融システム「頼母子講」に似ているという。株式は吉田さんが100%保有したままだ。
 
 ベンチャーキャピタルから出資も検討したが、VCからの出資を受けると一般的に、5~7年程度でIPO(新規株式公開)や事業売却などエグジットを求められる。ホトカミというサービスにはマッチしないと判断した。
 
 「VCから出資を受けると短期で結果を出さなくてはならず、結果が出なければ、例えば、『墓石の販売サイトにして利益をあげろ』などと言われるかもしれない。それは絶対に嫌だ。ホトカミのデータを100年後に残したいのに、7年ぐらいの期限をつけるのは、コンセプトに反している」
<コメント>
 取材してくださった岡田有花さんは、
1ヶ月近く電話やメールなどで追加で確認の取材をしてくださり、丁寧に記事にしてくださりました。
また、ホトカミは宗教に大きく関与しているため、表現が難しい部分などもあるのですが、
繊細な部分にも配慮いただいて、有り難かったです。
この記事がネット界隈の方に読んで頂けたおかげで、
カッコイイ先輩経営者の方とも出会うことができたり、ご縁な記事でもあります。
 
思い出も振り返ってしまいましたが、
「売上シェア型出資」のイメージはつかめましたでしょうか?
 

 「売上シェア型出資」の要点

ここで、改めて要点をまとめます。
「売上シェア型出資」とは、
1、売上が出たら、そのうちの一定比率を恩返しする
2、株式(経営権)を100%保持したまま
3、そのため、Exit(会社を売るor上場)は全く関係ない
4、売上たくさん出たら、たくさん返すことになる。
(たくさんと言っても、Exitのように100倍のリターンなんてことはありえない。数倍程度。)
5、売上が出なかった場合、返さなくても良い。個人保証などもない。 
6、期限が来たら、終わる(株式のように基本的に不可逆ではなく、そもそも終わる前提)
 
 
という仕組みです。
 
そして、DO THE SAMURAIがどういう資金調達をしたかというと、
2017年4月のリリースまでは自己資金と個人的な融資を組み合わせながらやりくりし、
リリースと同時に、「売上シェア型出資」で資金調達しました。
 
株式での出資は受けませんでした。
 
 
「売上シェア型」を選んだひとつ目の理由は、
 
株式を100%保持できるため、
Exit(会社を売るor上場)の義務がない
 
つまり、お墓売らなきゃいけなくなる可能性はゼロだから。
 
そして2つ目の理由は、
「売上を出そうとする経営がしたい」という僕の経営方針に出資の仕組みが合ったから。
うまく言えないのですが、3年以上赤字を続けるのが、普通にイヤというか自分の性格的には不健全だなって思いました。
 
ホトカミのような、いわゆるデータベース(ユーザーさんの投稿)をひたすら増やすタイプのサービスは、3年近くひたすら資金調達をし続けて、赤字を続けて、
その後、一気にスケールさせて、Exitというのが一般的だと思います。
 
しかし、常に売上も出そうと、努力し続ける必要がある状況でホトカミを進めたかった。そして、それが健全な気がしました。(現状では、まだ売上はほぼゼロですが)
 
 
また、DO THE SAMURAIでは、
「100年後にも感謝される事業」というのを理念に掲げています。
 
「100年後にも感謝される事業」と、短期でのゴールを求められることとは、
考え方が相反するので、
「売上シェア型出資」を選びました。
 
すでに、100年後にも価値あることできてるなっていう自信があります。
 
 

 出資者はどんな気持ちで出資したのか?

最後に出資者はどんな気持ちで出資してくださったのかを
紹介します。(あくまで僕の推測ですが)
 
2017年4月に「売上シェア型出資」で、
お世話になっている方、2人に出資して頂きました。
 
ひとりは、資金調達について考え始めた当初から、
「どんな形でも応援するから出資するよ」との言葉を頂いていました。
 
僕も、その方に出資して頂きたいし、恩返ししたいと思っているので、
出資をお願いしました。
(本当に恩人です。その方がいなかったら、間違いなくホトカミは生まれていませんでした。)
 
もうひとりの方からは、
「吉田くんなら、絶対何かやり続けるんだろうな、と思うので応援してます。」との言葉を頂きました。
 
今改めて思うのですが、
事業モデルが良いとか、めっちゃ儲かりそう!とかでは全くなく、
吉田 亮という人間を信頼し、出資してくださったのかなと思います。
(ちなみに、一度も資料をつくって見せたりはしていません。今でもビジネスモデルはないです。でも、価値モデルはあります。=どれだけ価値があるか、ということ。)
 
 
ちなみにお二人には、すでにリターン(売上の数%)を恩返しし始めています。
(合わせてまだ10,000円程度ですが。)
 
なんか売上が上がった分、恩返しできるのは、
めっちゃいいな!なんか嬉しいなって、リターンを入金しながら思いました。
 
 
 
というわけで、
長くなってしまいましたし、
わかりやすく伝えられたのか、わかりませんが、
 前回の記事( 起業家が選択する資金調達の方法、メリットとデメリット、私の決断(代表) - DO THE SAMURAI BLOG  )と合わせて、
株式会社DO THE SAMURAIのこれまでの資金調達についてご紹介しました。

コメントやメール(info@dothesamurai.com)など頂けたら、
返信や追記するので、気軽に連絡ください。
 
 
 
ご武運を。

※この記事は、DO THE SAMURAIの資金調達に関するブログ三部作です。
【其の一】

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起業家が選択する資金調達の方法、メリットとデメリット、私の決断(代表)

こんにちは。

神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAI代表の吉田 亮です。

前回は、自己紹介も踏まえて、「好きなことを仕事にしても良いのか?」
自分なりの考えを書きました。

dothesamurai.hatenablog.com

「好きなことを仕事にしよう」
「新しい仕事を生み出そう」と思ったときに、
気になってしまうのが、やはり必要なお金の話です。


今回は、

「起業家が選択する資金調達の方法、メリットとデメリット、私の決断」ということで、
 
起業したいなと思っている人なら誰もが気になる
資金調達の方法と、
 
実際に、株式会社DO THE SAMURAIが
どういう資金調達の決断をしたのか(2017年4月時点)について紹介します。
 
あくまでもDO THE SAMURAIがどう決断したか、という話なので、ひとつの事例に過ぎませんが、
こういう考え方もあるんだなと、
参考になれば幸いです。
 
経営者向けの内容ですが、
ベンチャーで働いている方にも伝えたいので(DO THE SAMURAIの仲間含め)、
なるべく噛み砕いて、わかりやすく書きます。
(ICOや寄付は当時の選択肢になかったため、この記事では触れません。)
 

 

まず、一般的に、資金調達の方法として、
1、(ベンチャーキャピタルなどから)株式での調達
2、自己資金
3、融資(お金を借りること)
4、クラウドファンディング
 
そして、
5、売り上げシェア型 という選択肢があります。
 
私たちは、最終的には「売り上げシェア型」を選びました。
 
その背景について、順に紹介します。
 
 

(ベンチャーキャピタルなどから)株式での調達

 
これが、一般的によく聞く「資金調達」ですね。
 
 
どういう仕組みか簡単に説明すると、
「会社の株式とお金を交換する」というものです。
 
例えば、
10%の株式と出資者1000万を交換します。
そうすると、その会社は計算上は1億の価値があるということになります。
 
ここで注意ポイント!!!!!!!!
 
「株式で出資を受けた瞬間、
 その会社はExit(会社を売るor上場)することが義務付けられます。」
 
なぜなら、出資する側の目的は、お金でのリターン
 
つまり出資者は、出資した会社が将来大きくなり、
Exit(会社を売るor上場)することで、

株式を現金と交換して、お金でのリターンを得ることを目的としています。
(よく考えたら当たり前なんだけど、法人化するまではよくわかっていませんでした。)
 
さらに、Exit(会社を売るor上場)までの期限が5~7年くらいと決まっています。

なぜなら、出資するファンド(お金出す人たち)にも、そもそも期限があるからです。
(ほとんど10年以内。このファンドをGPといい、そもそもファンドにお金を出す人(お金持ち)をLPと言うのですが、ファンドはLP(お金持ち)にお金のリターンを返す期限が10年以内などと決まっているのです。)


また、出資する側にもいろんな人たちがいます。
 
・ベンチャーキャピタル(VC)
 
・CVC
会社が運営するベンチャーキャピタル
運営会社と親和性の高い事業に出資することが多い
ex.メルカリが運営するメルカリファンド、サイバーエージェントが運営するCAVなど
 
・エンジェル投資家
個人で自分のお金を出資するため「Exitの期限がないのが特徴」
エンジェル投資家ってお金くれる天使のような人だと勝手に思っていたのですが、
期限がないだけで、「Exitするという前提は同じ」
 


DO THE SAMURAIの場合
・そもそも上場したいとは、思っていない
 会社を大きくしたい欲はめちゃあるし(理由はコチラ
 100年後も続く会社にしたいけど、上場そのものには全然、興味ない
(結果として上場することはあっても)
 
・お墓売るサービスになってしまう可能性
 株式で出資受けると、事業を売る(Exitする)ために、
 愛するホトカミをお墓を売るサービスにピボットしてって投資家に言われても、
 文句言えなくなっちゃう。
 そんなの絶対絶対やりたくない。
 (お墓や葬儀系のサービスの方がお金になることが分かってしまっているから、なおさら文句言えない。100年後にも価値があると信じられないサービス絶対やりたくない。)
 
 
というわけで、
1、(ベンチャーキャピタルなどから)株式での調達 
という選択肢はなくなりました。
 
 
 
難しい説明はここまでで、ここからは一般の方でもピンときそうな調達方法です。
 

自己資金(自分の金)

 
文字通り、自分のお金のこと。
 
僕の場合は、資金調達する2017年4月までは自己資金でした
(DO THE SAMURAIの設立は2016年4月なので約一年は自己資金で運営)
 
自分で稼いだお金、DO THE SAMURAIの事業でのお金や、
メルカリでミュージシャン時代の楽器を売って、
なんとかやりくりしていました。
 
ビジコンなどでの賞金もこのうちに含まれるかもしれません。
(ビジコンだけで、何百万も調達している賞金稼ぎの知り合いもいます。)
 
事業がこれだ!って定まるまでは、
自己資金でボチボチやっていくのも悪くないと思います。
 
スピードは遅くなるかもしれませんが、
スピードは関係ない事業もありますし、自己資金の場合、リスクは全くないです。
 
 

融資(お金を借りること)

 
融資、つまり誰かにお金を借りることですね。
 
誰から借りるか?ですが、
・銀行
・家族や友人、知人
・政策金融公庫などの制度を利用する
 
 
まず、だいたいよくわからない(既存には無いようなビジネス)を始めるにあたって、
銀行はお金を貸してくれません
 
僕は、2の自己資金に加えて、お世話になっている方から、
個人的に、お金を借りました。(そんなに大きく無いが、本当に助かったお金)
 
Webサービスを始めよう、って決めたときには、
パソコンも持っていなかった(画面がバキバキだった)ので、
借りたお金でMacbook買いました。
 
政策金融公庫は、
まわりに借りてる会社もあったので迷った選択肢の1つではありました
 
 
 

クラウドファンディング

最近では、かなりメジャーになっている調達方法ですね。
 
2014年に、クラウドファンディングをやったこともあったので、
これも選択肢の1つではありました。
 
 
ただ、Webサービスの場合、
明確なリターンが出しづらいという点。
 
必要な金額をクラウドファンディングのみで集めるのは、
現実的に難しそう(=他の調達方法も必要になる)
 
また、クラウドファンディングにかける時間があれば、
ホトカミの開発に時間をかけたかった
 
ということもあり、
クラウドファンディングは選びませんでした。
(その代わり、2017年8月にクラウドポスティングをやりました!)
 
 

売り上げシェア型 

そして、最終的に選択したのが、
「売上シェア型」の資金調達です。

これは、まだあまり知られていないモデルなので、
日経の記事を引用します
起業家支援のMAKOTO(仙台市、竹井智宏代表理事)は、
融資先の企業の売上高の一定比率を報酬として受け取るファンドを設立した。株式を取得しないため経営者は独立を保てる。ベンチャーキャピタルの投資対象となりにくかった株式公開を目指さない中小企業も資金支援できる。

 

 
「自己資金」「お金を借りる」も組み合わせつつ、
最終的に、この「売上シェア型モデル」で2017年3月28日に資金調達を実施しました。
 
 
次回、この「売上シェア型」について、
詳しく説明しつつ、なぜ、この調達方法を選んだのか、紹介します。


ご武運を。

※この記事は、DO THE SAMURAIの資金調達に関するブログ三部作です。
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DO THE SAMURAIとの出会い、新たなフィールド

はじめまして、DO THE SAMURAI でホトカミのライターを始めました、横井郷と申します。

 

現在仏教系大学で学ぶ大学二年生、仏教を専攻しながら今はライター見習いとして文章を書く修行をしています。

 

自分がなぜホトカミに出会ったのか、これからどうしていきたいのかということをすこし書いてみたいと思います。

 

仏教との出会い

愛知県稲沢市出身の私は、お墓屋さんの長男として生まれました。地元の公立小学校、中学校をへて中三の時、進路を考える際にふと、

「なりゆきで地元で入れる高校見つけて入って、自分はこれから何をしていくんだろう」

ということを思うようになりました。

 

なにか自分しかやらないことはないか、他人と違うことがしてみたい!というすごく簡単な思いとぱっと結びついたのは実家のお墓屋さんという仕事。

 

実家を継ぐことを考えていたので、最初はビジネスや経営の道をイメージしていました。そんな中浮かんだもう一つの道。

それが仏教の道でした。

 

お墓屋さんの生まれということで、実家は少なからず仏教にかかわっている仕事でしたし、

父は熱心なお遍路参りの人だったこともあり、実家では毎晩、家族で夜のお勤めをしてから寝るというような生活で、割と仏教はなじみがあるものという印象を持っていました。

 

地元を飛び出し高野山へ

結果、私はずっと住んでいた愛知県を飛び出し、高野山高校へ進学することにしました。

高野山へ行くといったとき、クラスのみんながお前マジかよみたいな雰囲気になったことを覚えています(笑)

 

高野山での生活は厳しくも、学びの多い三年間でした。

高校生活はお坊さんとして生活していたので、得度(お坊さんとして仏門に入る儀式)を受け、アニメの一休さんのような見た目になり、朝のお勤めから始まり、高校の授業の中では普通の勉強に加えてお経の唱え方を習ったりしていました。

夜には寮の掃除をしてから夜のお勤めをして寝るという暮らしで、不便もたくさんありました。

 

ケータイの電波は弱いし、インターネットがないため動画も通信制限のことを気にしながらというありさまでしたし、買い物も店がお土産屋などしかないという状況でした。

(一年の夏ごろに山の中にファミマができて、amazonがコンビニ払いで使えるようになったので物不足は解消しました(笑))

 

そんな山暮らしでしたが、仏教について多くのことを学び、実際に経験でき、今の自分の基礎となるような高校生活でした。

 

山あり谷ありの高校生活も終わりに近づき、さぁ大学はどうしようかということを考える時期に、また選択しなければならない状況となります。

 

ド田舎の次は大都会!?お山を飛び出し東京へ

高校を卒業した後には大まかに自分には二つの道がありました。

一つは高野山にのこり、お坊さん街道をまっしぐらに進む道。

そしてもう一つが、より広く、より多くのことを別の場所で学ぶということでした。

 

そして私は後者を選びます。高校のほかのクラスメイトがお山に残る中また一人飛び出すこととなりました。

 

「高野山にいたら確かに高野山のことやお坊さんの道のことはたくさん学べる。でも、べつの宗派のことや仏教がこの先生き残ることにはどうしたらいいか、実家の仕事もこの先何が求められていくのか?」

 

「「今、何が仏教に求められているのか??」」

 

ということが私を東京に向かわせた原動力となりました。

 

仏教青年会活動、そしてDO THE SAMURAIとの出会い

東京という新たなフィールドで、私は大学の仏教青年会に入ります。そこで地域とかかわっていく寺院のことや、世界の仏教徒との交流など、さまざまな体験をすることができました。

 

そこで見えてきたこと。それは、

「仏教にはまだ知られていないだけでもっといろんなことと結びつけられるんじゃないか?」

ということでした。

 

そして、他大学との合同の仏教青年会の合宿の時に参加されていた方のご縁で2年生の12月よりDO THE SAMURAIに参加しました。

 

入社して分かったこと

入社して強く感じることは、世間にはお寺に興味を持ってくれている層は確実にあるということ、そして人によまれる文章を書くことの難しさです。

 

興味を持っている人でも、必ずしも仏教に詳しい訳では無いし、伝えたいことを保ったまま読まれる文章にしていくことが非常に難しく感じました。

 

今後の自分の課題は、文章を書くというスキルを鍛え、その先にホトカミを通していかに人に求められている仏教を発掘できるかということです。

 

今後もホトカミを通して皆様に有意義な情報を発信していきたいと思いますので、今後も温かく見守って頂けるとありがたいです。

 

合掌

                                                             

 

 

 

 

「ホトカミ」との出会いと現在

こんにちは!

神社お寺の口コミ投稿サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAIでライターをしている立崎と申します。

大学で和歌文学を専攻している三年生です。

 

今回は初めての投稿ということで、少し私のことについて書いてみようかなと思います。

終始自分語りをする予定ですが、お付き合いいただければ幸いです。

 

 

 なぜDO THE SAMURAIに入ったのか?

 

私が DO THE SAMURAIに入ろうと思ったのは2017年夏、大学三年生の夏休みです。

 

前期で卒業に必要な単位をほぼ取り切った私は、後期のスッカスカの時間割を見ながら考えていました。

「後期 超暇だけど何しよう…」と。

三年生にして週6コマしかないんですよ。さすがあそ文学部。

 

ここで真面目な学生さんだったら「卒業単位にはならないけれど、いろいろな講義に出てみよう!」となったのでしょうが、そこまで興味のない講義に出てもどうせ寝たり途中から行かなくなったりしてしまうことは目に見えていたので、暇な時間に大学に行くという選択肢はありませんでした。ごめんパパママ。

あ、でも日本に限らず昔の人の文章に興味があったのでヒエログリフ講座なるものをとりました。めっちゃ楽しい。

 

 ではいったい膨大な時間を何に使うのか。

もともと日本文化が好きだったので、何か日本の伝統的なものにかかわることはできないかと考えて、ひたすらネットサーフィンをしていました。

今となってはどうやってたどりついたのか覚えていませんが、最終的に神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」に出会います。(昔見たことのあるサイトだった気がしなくもないですが、ちゃんと認識したのはこの時です)

 

「ホトカミ」がどういう想いで運営されているのか、「ホトカミ」は何がしたいのか、それらを知るうちに「これ私がやりたいことに近いのでは!?」と気付きます。

Wantedlyというサイトを通じて募集がかけられていたため、サイトに登録し、話を聞きに行きたいボタンをポチッと押しました。

ボタン押すだけで面接に進めるなんて最高ですね!(当方、現在就活真っ最中です)

その後はとんとん拍子に話が進み、晴れてDO THE SAMURAIで働かせていただけることとなり、現在に至ります。

 

「ホトカミ」の何に共感したのか

本題に入る前に、「なぜ私がこんなにも日本文化にこだわるのか」というお話をしたいと思います。

 

おそらく原体験と呼べるものは、物心ついた時には海外にいたことにあるのだろうと思います。

私は0歳から5歳までオーストリアのウィーンという街で育ちました。

インターナショナルスクールの幼稚園に通っていたため、様々な国籍を持つ友達に囲まれて育ちました。

幼かったため、当時のことはあまりよく覚えていませんが、この経験が「自国の文化」を強く意識するきっかけとなったことは間違いないでしょう。

 

帰国してからは、「日本の伝統的なもの」「日本らしいもの」にアイデンティティを感じるようになります。

しばわんこの和のこころシリーズが愛読書でした。お着物や百人一首が好きな小学生でした。

 

その後、毎朝礼拝のあるようなミッション系の中学校に進学したこともあって、日本の伝統文化とは疎遠な6年間を過ごしましたが、古文が一番好きな科目でしたし、文楽に興味を持ったりと、細々と私の日本文化好きは続いていたように思います。

大学では日本の古典文学を専攻したいと思い、文学部に進学しました。

 

ただ漠然と日本文化が好きという気持ちだけ持っていた私ですが、大学生として将来のことを考えるうちに「日本文化や日本の魅力を発信できる仕事をしてみたいなあ」と思うようになります。

 

この国には素晴らしい伝統と歴史があり、魅力的な文化が、人が、場所が、たくさんあるのに、当の日本の人々は気にも留めていないのではないでしょうか?

偉そうにこんなことを言っている私も、日本の伝統文化は敷居が高くてとっつきにくいという偏見を持っています。

でも、それがもったいないなあと思うのです。

誰も気にも留めなかったら、その文化はやがて消失します。

そして、誰も記録を残さなかったら、その文化ははじめからなかったものと同じです。

 

誰かが「こんなものがあるよ!めっちゃ良いよ!」と言うから人気になるのであり、誰かが「こんなものがあった!めっちゃ良かった!」と残すから後世の人はその時代に何があったのか知ることができるのです。

 

そして、この「魅力の発信」と「記録」を同時に出来るのが「ホトカミ」なのではないかなあと思います。

 

「ホトカミ」は、神社やお寺に参拝した時の思い出や体験、写真などを口コミ形式で投稿できるwebサービスです。

私もこの会社に出会うまで知らなかったのですが、神社・お寺の数は年々減りつつあり、このままいくと20年後には今あるうちの40%がなくなってしまうそうです。

 

歴史や文学や観光と、切っても切れない関係にあるのが神社やお寺なのではないでしょうか?

長い間日本の文化や歴史、地域のつながりを守ってきた神社やお寺がなくなってしまうのはあまりにも惜しいと私は思います。

 

しかし、自分で自分の魅力を発信するというのはなかなか難しいものです。

 

「あなたの強みはなんですか?」ほど嫌になる質問はありません。

自分で自分のこと「俺こんなにすごいんだぜ!!」って言うの!?

ナルシストかよ!?超キモイよ!!

と思ってしまいます。(当方、現在就活真っs以下略)

 

ですが、他人のことを「こんなにすごいんだよ!」と言うことへの抵抗は小さいのではないでしょうか?

参拝客の口コミ という形なら、簡単にその神社やお寺の「魅力を発信」することが出来るのではないでしょうか?

 

また、「〇〇さんが△月▽日に□□神社に参拝した」というのも立派な「記録」です。

その投稿に「エピソード」や「どう感じたか」や「写真」などの情報が入っていれば、それはもう本当に素晴らしい「記録」となります。

 

運営側の立場になってしまった今、自身の運営するサービスを褒めるのもどうかと思いますが、「ホトカミ」は神社・お寺やそれに付随する文化・歴史を守り、後世に残していくことができるサービスなのではないかと思います。

 

そして、DO THE SAMURAIのメンバーみんなが、神社やお寺の「魅力を伝えたい」「後世に残したい」と思っているのではないかと思います。

 

私は「ホトカミ」の、DO THE SAMURAIのそんなところに共感して、この会社の門をたたき、仲間に入れてもらいました。

 

 

現在DO THE SAMURAIで何をしているのか

ここまでDO THE SAMURAIに入った経緯や、なぜ入ったのかをつらつらと書いてきました。

では、私は今いったいこの会社で何をしているのでしょう?

 

まず一番最初にあげられるのがライターとしてのお仕事です。

最近はもっぱらライターしかしていません。

 

具体的には「ホトカミ」を投稿サイトとしてだけではなく、神社やお寺に関する知識を得られる情報サイトとしても活用して頂けるようにいろいろな記事を書いています。

そして、検索から記事に辿り着いた方に、「ホトカミ」の存在を知っていただき、その方たちがいずれ「ホトカミ」に登録し投稿してくださるまでになれば良いなあと思っています。

 

といっても、私は大学でちょこっと古典文学をかじっているだけの、なんの知識もスキルもないただの女子大生です。

神社・お寺のことに詳しいわけでもたくさん参拝しているわけでもなければ、webライティングやSEOにあかるいわけでもありません。

何も知らないので、勉強するしかありません。

神社の本を読んでみたり、SEOの本を読んでみたり、素敵だと思う記事を自分なりに分析してみたりしながら日々稚拙な文章を生み出しています。

どんなに稚拙な文章でも、会社の人たちは根気よく丁寧に「ここはこうした方がよい」とアドバイスしてくださるので、なんとか世に出せる最低レベルのものにはなっているのではないかと思っています。

まあこれは完全に主観なので、客観からもしくはプロのライターの方から見たら見るに堪えない記事ばかりなのかもしれませんが。

ここから成長してやるので見てやがれといった気持ちです。言いすぎました。ご指摘などあればTwitterでもメールでもなんでも受け付けておりますので、是非おっしゃってください。

厳しいご指摘やアドバイスお待ちしております。

 

さて、主にライターをやっていると言いましたが、メルマガの配信などもやっております。

「ホトカミ」にユーザー登録をしていただくと、週に二回ほど不定期で「ホトカミ飛脚通信」というものが届くかと思います。

最近の飛脚通信の文章は、だいたい私か森さんという女の子が書いています。

新しい記事が公開された時や、「ホトカミ」に新機能が追加された時に届くかと思いますので、是非「ホトカミ」にユーザー登録してみてくださいね!

 

他にも公式Twitterにちょくちょく現れたりなどしていますが、主な仕事はライターとメルマガの配信です。

SNSには記事を拡散したいときにしか現れていないので、もうちょっと貢献できるようにしたいです。

 

おわりに

思ったより長くなりましたね…

こんな自分語りを最後まで読んでくださった方はいらっしゃるのだろうか笑

 

もしいらっしゃるのなら、本当にありがとうございます。

少しでも私の想いが伝わっていたら嬉しいです。

 

そして、私の書いた記事が少しでも皆さんに面白かったと思って頂けたり、疑問を解決する手助けが出来ていたら幸いです。

 

是非「ホトカミ」を活用してみてくださいね。

投稿お待ちしております。

 

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!

 来月は何を書こうかなー

 

 

「好きなことを仕事にしても良いのか?」(代表)

こんにちは。
神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAI代表の吉田 亮です。

3年間の個人事業主を経て、
2016年4月に法人化し、DO THE SAMURAIは生まれました。
もうすぐ3年目に突入です。


たくさん書きたいことはあるのですが、
今回は「好きなことを仕事にしても良いのか?」というテーマを取り上げつつ、
自己紹介とします。

 




「好きなことを仕事にしても良いのか?」


どう思いますか?


好きなことを仕事にしたら、好きじゃなくなりそう。
仕事は遊びじゃないんだから、真面目にやれ。
仕事はしんどくて、当たり前だ。


色んな考え方があると思います。


でも、私は
「好きなことを仕事にしても良い!」と思います。


そして、好きなことを仕事にできる人が増えたらいいな、と心から思っています。


なぜ、そう思うのか、自己紹介も含めて書きました。


歴史とSMAPが好き

滋賀県彦根市生まれ、岐阜県多治見市育ちの私は、
幼い頃、大河ドラマ「利家とまつ」を見て以来、
前田利家という戦国武将が大好きになりました。

 

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加賀百万石を築いた「前田利家」



ドッチボールやサッカーもやりつつ、
休み時間は図書館に通ってひたすら歴史の本を読み漁るような
小中学校時代を過ごしていました。

おそらくクラスに一人はいたであろう、
やたら歴史に詳しい系男子ですね。



高校に入ると、化学や物理の授業が始まりました。

有名な科学者の生涯もだいたい波乱万丈でROCKです。
ケクレっていうドイツのおっさんが見つけたベンゼン環。

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コトバンクより引用



ベンゼン環を見つけたケクレおじさんの生涯に想いを馳せながらベンゼン環の勉強するとちょっとテンションが上がり、化学が好きになりました。

同じように、歴史の切り口から物理も好きになりました。


と同時に、
「SMAPが大好き」です。

どれくらい好きなのかというと、
5歳の頃からファンクラブに入り、20年間毎回すべてのコンサートに行きました。
(最後のコンサートも行きました。)

 
7歳の頃見た、ナゴヤドームでのコンサートに感激し、
将来、歌手になりたい!という夢を持つようになりました。

 

上京後のバンド生活、そして挫折

高校時代にバンドを始めました

大学は行かずに、上京して、
引き続き、バンド生活を送ろうと思っていました。


でも、親とケンカになるし、まわりの友達は受験モードになって話が合わなくなるし、、、、、

悩んだ末、たどり着いた答えが、

「大好きな前田利家さんゆかりの東大に行こう!」

でした。

東大のキャンバスは前田利家の子孫の屋敷跡にあるし、
理系から文転もできるらしいし、東京ドームも近いし、
親も好きにさせてくれるだろうし、完璧じゃん!と。

それで、一浪はしたのですが、無事に合格し、上京しました。
(利家も織田信長に解雇されて浪人していた時代があった。)

 



上京後はずっとバンド一筋でした。


しかし、そこで壁にぶち当たります。
曲が作れない、何が歌いたいのかわからない、、、、
あるときを境に、音楽が生み出せなくなってしまったのです。

 

世のため人のために、何を為すべきか?

「志とはサムライ(士)の心と書く、
 夢は自分だけのものだけど、志とは世のため人のために何かをやるんだよ。」

音楽が生み出せない暗闇のなかで、好きな歴史の本を読んでいたところ、
この言葉に出会い衝撃を受けました。


それまでバンドで成功したいという、自分のことしか考えていなかった
ということに深く反省しました。


私も人の役に立つために、何かせねば!

という想いに駆られ試行錯誤した結果、
「日本の文化や歴史に'楽しく'触れるきっかけをつくろう」と志を掲げ、

歌ったり、お話ししたり、地域の歴史ブランディングだったり、
とにかく幼い頃から大好きな日本文化や歴史を'楽しく'、ということに
こだわって活動を始めました。

athletic-uni-birth.jp



はじめは、とにかく役に立つことやろう!と思って始めました。

バンドの挫折から、志を見つけるなかで気付いたのが、

ただ好きなだけではダメだ。
「社会の役に立つ」必要がある、と。
(今思うと、当たり前すぎるのですが。)


続けていくと、ちゃんと役に立てていたみたいで、
対価としてお金もいただけるようになりました。

こうして、幸運なことに、
好きなことを仕事にできるようになっていました。

でも、そこでふと疑問に思ってしまいました。


「興味のない仕事してる人、多すぎないか?」という問題意識

怠惰なことに、なかなか大学(に通っていなかったため)卒業できず、
働きながら大学4年生を4回やったので、
毎年、友人の就活の相談を受けていました。

企業で働き始めたその後の話もたくさん聞いてきました。

そこで、
「興味のない仕事してる人、多すぎないか?」という問題意識を持つようになりました。
(もちろんイキイキ働いてる人もたくさんいます。)

その背景には、
・就活がうまくいかなかった。
・親や周囲の目を気にして、決めてしまった。
・なんとなく、そうなった。

色々あると思います。

しかし、どうせ同じ時間を過ごすのであれば、
ワクワクがあり、好きな仕事の方が良い!と思います。


だから僕は、
「好きというエネルギーを、社会に役立つカタチに変換できる人を増やしたい!」

好きなことやって、
それがちゃんと役に立って、
感謝されたら、
単純にめちゃ嬉しいじゃないか、と。

そして、誰かの幸せに貢献して、自分も幸福度が高まるのではないか、と。

そんな仲間と働けるように、
株式会社DO THE SAMURAIをつくりました。

f:id:samurairyo:20180126214413p:plain


運営しているホトカミを'投稿サイト'にしたのも、
同じ考えが根底にあります。

好きな神社お寺があって、投稿することで、
その神社やお寺を応援(役に立つことが)できたら、素晴らしい!と。

まとめ

まとめに入ると、
「好きなことを仕事にしても良い!」

そのためには、
「好き」+「役に立つ」ことが必要。
(スキルとして得意かどうかは、あまり関係ない。
 覚悟があれば、スキルは練習すれば、だいたい身につけることができるので。


あと注意点として、
「好きなことを仕事」=楽して生きたい、とかそういう話では全くないので要注意

それなりのプレッシャーや、ストレスがないと人は成長できない。
成長する(できなかったことができるようになる)ことで幸福度は上がるから、
適度なプレッシャーや、ストレスは必要。


僕がDO THE SAMURAIで一緒に働く仲間のひとつの基準として、
好きなものがあるか?というのを大切にしています。

日本文化、神社やお寺に限らず、
ホワイトボードに並々ならぬ関心がある、うどんオタクだ、
エンターキーを叩く音が好きすぎる、好きの対象は、なんでも良いです。

なぜなら、
好きって価値観 / 感覚は、そのまま美意識(数寄)に繋がるからです。
(という話はまた書きます)



というわけで、
「好きなことを仕事にしても良いのか?」について語りながらの自己紹介でした!


ご武運を。







ホトカミへの思い(エンジニア)

こんにちは。

このブログには、このたび初めて書かせてもらうことになりました。
株式会社Do The Samurai、エンジニアの小沼晋(おぬま すすむ)です。
ホトカミのプログラミングや技術的な部分を担当しています。
さらにいうと、普通?の大学生で大学では、コンピュータサイエンスを専攻しています。

今日は僕がホトカミを知ったきっかけから、どんな思いで開発しているのか、そして最近胸に刺さった言葉について書きたいと思ってます。
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僕がホトカミを知ったきっかけ

大学1年生のころ、ベンチャービジネスセミナーという大学のセミナー(単位は出ませんでした)で、僕とホトカミを結び付けてくれた大学の先輩と出会いました。この出会いが今の僕につながる大切なご縁でした。この先輩は、いま僕のメンター(師匠)でもあります。

大学3年生になって、その先輩のFacebookをシェアを見て、ホトカミを知りました。
弊社代表、亮さんと大学の先輩は、かつて同じオフィスで働いていた仲です。

当時、設立初期の本物のベンチャー企業で、プログラマーとして働きたかったので、あの先輩がシェアする企業なら安心かなと思い、ちょうどプログラマーを募集していたこともあって、2017年の夏休み前に応募しました。

その後、夏休みに入って9月に、ホトカミを生み出したエンジニア、マークさんから完全にプログラミングを引き継ぎ、現在もホトカミのエンジニアリングを任されています。

こんな思いでホトカミ開発中です。

「めっちゃプログラミング楽しい!!!」

働き始めるまでは、プログラミングしたいけど、何書こうか思いつかず、本格的なプログラミングの機会が学校の課題だけだったのです。

しかし、ホトカミの開発始めてからは、ありがたいことに、挑戦しがいのある、たくさんのプログラミングのお仕事があって、楽しませてもらってます。

プログラミングは、音楽のように、純粋な趣味的な楽しさがあります。

さらにホトカミの開発は、神主やお坊さんなど特別な人を含めない、普通の人なら、ほぼ経験することのない神社お寺に貢献する仕事です。

この仕事は、神さま仏さまに、素直に褒められそうな良いことなのだろうと思っています。今後もそういう仕事をし続けたいです。

良いことで楽しい仕事なのでよかったなーと思っています。

最近、胸に刺さった言葉

ホトカミを通して東洋思想に興味を持ち始めて、先月くらいに岩波文庫の論語の本を買いました。

その論語を読んでいたら、胸に刺さった言葉があったので紹介します。

岩波文庫の金谷治訳注『論語』第29刷発行、32、33ページより

子曰、不患人之不己知、患己不地人也

子の曰わく、人の己を知らざることを患えず、人を知らざることを患う。

先生が言われた「人が自分を知ってくれないことを気にかけないで、人を知らないことを気にかけることだ。」

ちょうど、この言葉を読んだのがPV(ページビュー)数をどう上げたらいいのか、社内で話し合いがあった後でした。

ホトカミをもっと知ってほしい。

けど、そのことばかり気にするより、本当はぼくがWebサービス開発のことや神社仏閣のことを、そしてもっと広く思想や、ものの見方について学ぶことを大事にするべき。

そうすれば、ホトカミのPVもきっとついてきて、最終的にはホトカミをいろんな人に知ってもらえるのだろうと、この言葉から考えました。

僕の目指すホトカミ

寺社マニアのユーザーさんは、もちろんとっても大切で、たくさん投稿もしてくれるので感謝しています。
でもぼくは、普段、神社お寺に行かない人にこそ、ホトカミを通して、神社お寺や日本の文化に、興味を持ってもらえるようになったら良いなぁと思っています。

Note

このブログには、月1で書くことになったのでまた来月もよろしくお願いします。
ホトカミにも投稿お待ちしております。