ホトカミをつくるDO THE SAMURAIのブログ

みんなでつくる神社・お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営している、株式会社DO THE SAMURAIのブログです。

Errorと向き合う

プログラミングをしている中で、一番辛いところ。

それはよくわからないエラーに遭遇した時だと思います。

ホトカミエンジニアの小沼です。

今回はエラーとどう向き合うべきなのか。

自分の考えを共有したいと思います。

思いつく限りやってみる

まずは一番大事な普通のことを挙げてみます。

1. エラーの種類をよく確認する

エラーが起きたとき、しっかり出力されたエラーの内容を確認していますか。

自分や自分の周りをよく観察してみると、意外とエラーがでるとすぐに自分の書いたコードやエラーの現象を見にいってしまい、肝心のエラーの出力をちょっと見ただけで知ったつもりになってしまうことがよくあります。

エラーの出力は英語で難解であることも多いです。

エラーが出たときは焦らずにまずエラーの出力をよく観察してヒントを探してみましょう。

2. いつものパターンだと感じたらいつものを試す

いつもやっちゃうちょっとしたエラーってありますよね。

閉じかっこ忘れとかCとかだと行の最後に「;」忘れたりとか。

そういうのはサクッといつもの方法で直してしまいましょう。

3. ソースコードにちょいミスがないか調べる

前述のいつものパターンとかぶってしまうところも多いですが、ソースコード全体をにらんでちょっとしたスペルミスや構文エラーのようなものがないかもう一度確認しましょう。

人にコードを見てもらうのも良いことです。

4. printのような関数やコメントアウトを活用してエラーの原因となるコードを定める

たいていのプログラミング環境でprintのような変数の内容を出力する関数が用意されているはずです。

変数が途中でおかしな値になってないか確認しましょう。

それからコードをコメントアウトしながら動作テストをして、挙動を確かめソースコードのうちから問題のありそうなコードを特定しましょう。

これらの方法は2分探索とエンジニアの直感を組み合わせたアルゴリズムでやるといいと思います。

5. 検索エンジンでエラーを検索する

普段使っている検索エンジンは人それぞれだと思いますが、

僕はMicrosoftの検索エンジン「Bing」を愛用しているので、まず「Bing」で検索します。

「まずググれ」ならぬ「まずBingれ」です。

いろんなワードの組み合わせで調べます。

あんまりいいヒントが得られなかったら、普段使わない検索エンジンに切り替えるというのもよいです。

僕の場合はメインがBingなのでサブはGoogleですね。

英語の情報しかないときもあるので、英語のサイトもしっかり確認しましょう。

6. 再起動する

僕のようなWindows好きの間では

「Windowsは再起動するとなんだか知らんがうまくいく」

ということわざがあるくらいです。

僕はWindows以外にもさまざまなソフトウェアで、このような現象に遭遇したことがあります。

原因がわからないという点であまりよくないですが、再起動という手段も常に念頭に入れときましょう。

7 だれかに聞く

だれかできそうな人がいれば聞いてみるとうまくいくときもあります。

まわりにその技術に関して詳しくて、聞きやすい人がいないとどうしようもないですが…

逆に、聞かれときにはなるべく優しく対応して、聞きやすい人と思われとくとプロジェクト全体がうまく進みます。

精神的コントロールの仕方

さてここまで抜けもあると思いますが、思いつくところで一般的なバグフィックスの方法を挙げていきました。

しかし、このように思いつく限り、やれることをやっても、うまくいかないことがあるのが現実です。

そういう時にどうしたらいいのか。

私の考えを書いていきます。

1. コンピュータのいうことを聞く

コンピューターにたいして人間が思い通りに命令する。

普通の人間のスタンスは一般的にこれです。

しかしある程度経験を積んだエンジニアならば、自分勝手に書いたプログラムに対して、いつもコンピュータ-がいいように理解してくれるなんて思ってもないはずです。

それはプログラマーがなぜ上手く書けたコードに「美しさ」を感じるのかということにつながりがあります。

美とはなにか。

さまざまな思想が世の中にあると思いますが、私の見解からすると美は「意図的なもの」からは生まれず、本質的なものに対する強い観察意識によって生まれるものだと思います。

一度自分が意図した動作をコンピューターがしてくれることを夢見ることから離れて、

コンピューターがどう動きたいのか?

ということをコンピューターの気持ちになって考えてみましょう。

そこから何か本質的なものに触れるチャンスがあって、ひょっとしたらうまく動く美しいコードが生まれるかもしれません。

2. 自分を再起動する

憎たらしいErrorがあるときに再起動すべきは、システムだけではありません。

自分を再起動してみましょう。

とりあえずコンピューターから離れる。

できるならどこかへ逃げる。

YouTubeで面白いビデオを見る。

そんなこんなして、Errorに対する負の感情をリセットしたら、もう一度パソコンの前に座りましょう。

きっとうまくいくはずです。

3. プログラムを寝かせる

Errorが発生している仕事をとりあえずほっといて、何か別の仕事をしましょう。

なにかしらほかに進められることがあるはずです。

そのErrorで自分の仕事の全体がつまづいていても、とりあえずできたことにしたり、Errorの発生しているプログラムをうまく利用しないようにすれば、ほかの部分を進められるはずです。

頭のなかに入れときながらも、ほかの仕事を進めましょう。

通勤中などに、スマホでなんとなく情報収集したら、解決につながるヒントが見つかることがあります。

4. チームメンバーにつまづいていることを伝えておく

チームメンバーにErrorを解決してくれそうな人がいなくても、つまづいていることは伝えておいた方がいいと思います。

「正直にうまくいってないことを言うなんてプライドが傷つく」

「自分一人で最後まで突き抜けたい」

ということもあるかもしれませんがしかし、

それでもErrorについて真剣に取り組んでいることを伝えておくと、周りの人はそれを実際手伝うことができなくても、ちょっとだけでも気持ちの共有ができます。

気持ちの共有は、チームのメンバーがいい人であれば、人間のよい心の働きによって、きっといい作用を生むはずです。

5. 時間をかける

Error解決後、理解したあとから考えてみると、しょうもないなー。もっと短い時間で修正できたはず。と思うことがきっとあると思います。

しかし、それはその問題が解決し、理解した自分になったからそう思えるのです。

ちょっとしたバグでも修正するのに、時間がかかるときはかかるもの。

Errorに遭遇してしまったら、時間をそのために捻出し、しっかりと時間をかけましょう。

時間をかけて解決したものが、もし、しょうもないバグだったとしても、自分をそこまで悩ませたバグは、ある意味すごいバグです。

よく観察して、どうしてつまずいたのか原因を調べて、いい思い出として胸にしまっておきましょう。

6. 今が踏ん張りどき

なんだかよくわからないErrorに遭遇した。

けどこのプログラムの完成期限が迫っている。

そんなときは、今が踏ん張りどきだと決心して、解決すると信じて、なんとかして解くしかないです。

僕もコンパイル中に祈ったことはたびたびあります。

そして、うまくいったときもあれば、うまくいかなかったときもあります。

しかし踏ん張りどきに最後まであきらめずやり切ったことは、いま考えるとすべてきっとよかったことだったと思います。

踏ん張りどき、ここぞというときにはいつもの数倍の力を出すつもりで頑張ってみましょう。

※ただし、いつもいつも踏ん張りどきなんて無理です。

なので、日常にはそのときに備えて体力を温存しておきましょう。

またふだんから、自分のやっていることの周辺技術に勉強しておくことは、いざというときすごく役に立つと思います。

いざというときには、じっくり勉強する時間がないためです。

まとめ

Errorとの向き合い方は、人それぞれだと思います。

最終的には一番いいのは、自分にあったやり方になるはずです。

それでも今回、自分のErrorとの向き合い方を共有したかったのは、

  • プログラミングの大事なところなのに、あんまり人のErrorとの向き合い方を見聞きする機会がないなーと感じていたから
  • 自分はErrorを出すのがうまく、さらに平均よりErrorと向き合う時間が長い気がしていて、経験の豊富さからErrorとの向き合い方語れそうな気がしていたから

です。

もしこのブログのどこかが、参考になったらうれしいです。

それから、ほかの人のErrorとの向き合い方も気になります。

もしよければ、あなたのブログのエントリーのテーマにしてみてください。

Two Months in DO THE SAMURAI: A Brief Summary

Hi! I am the data science (and web development) intern in Do The Samurai. Recently I just finished my two-month stay in Tokyo (how time flies!!) and went back to Shanghai. Looking back on the whole internship, I found a lot of unforgettable gains and memories that I would like to share with everyone. Take your popcorn and get ready for the stories!

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In general, I would divide the whole internship into two stages: learning and creation. I consider these two stages are closely connected with each other and both carry important value to me.

The learning stage concludes my first two weeks at the company. As a data science student, I still remember the confusion I got when I am able to access the hotokami database. The difficult column names, missing data and overwhelming size of database all became obstacles for me to grasp the meaning behind data. In order to solve these problems, the very first method that I can think of is to use Python, the programming language designed to perform extensive data analysis. However, after some time, I realized that although python works in the school, the long time it took to perform an analysis and the vulnerability of errors within the codes all makes the method unfeasible in the production environment.

Therefore, I decided to turn for a more powerful tool that is made for quick and efficient visualization of data - google analytics. Since I almost had 0 experience in GA before, I spent one week learning the basic knowledge like second dimension, bounce rate and etc. As a result of it, I made a 50 pages Google Analytics Manual which not only helps me but also my company to perform future data analysis.

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In addition to data analysis, I also spent much time performing market research for the future of Hotokami. After reading over 60 pages of various reports and travel blogs, I gained a deeper insight into the potential demands in the Japanese travel market upon 2020 and suggested the general directions Do The Samurai should head for accordingly.

The creation stage is the succession of learning. After two weeks of getting familiar with the company as well as the market, I combined those pieces of knowledge with my own perspective to form new initiatives. The first project I took lead in creating is the shrine and temple heatmap. Inspired by the effect of direct data visualization, the high abstraction characteristic of the heat map provides easy and understandable access to the data for users without the need of having much knowledge. With the help of other public media, the heat map page reached over three hundred thousand views within 15 days, suggesting a possible direction we could head for in spreading the knowledge of Shinto and Buddhism to the general public.

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The other initiative created is the black ship project inspired by my market research. It creates a bridge that successfully connects the resources currently held by Hotokami and turns it into useful help for the incoming foreign travelers. The project is currently under development, and will soon go through the alpha testing stage in the near future (excited!).

As a web developer, one final piece of work that I am participating in is helping transiting Hotokami to ruby on rails framework. During the development, I am able to deploy multiple new functionalities including ajax partial rendering to boost page response time, Action Cable to enable real-time synchronized update for all users, and etc.

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In all, I am very grateful for the two months I spent in Do The Samurai. Throughout the process, I am able to constantly learn new knowledge, combine it with my own thinking and build initiatives upon what I've learned. This becomes a virtuous cycle which helps me in improving myself as well as the company. In the rest one month of my summer break, I would keep the ruby on rails and black ship project development keeping in mind to maintain that cycle.

神社・お寺はポテンシャルのカタマリだ

あなたは日本の神社お寺のことをどれだけ知っているでしょうか?

みなさんこんにちは。株式会社DO THE SAMURAIで神職エンジニアをしているきくちです。

最近、神社・お寺の可能性を肌身で感じる出来事がありました。それは、ホトカミでリリースした「神社お寺見える化マップ」のアクセス急増事件です。
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ご存知ない方の為に概要だけ説明すると「神社お寺見える化マップ」は、神社とお寺の分布を、ホトカミのデータベースを用いヒートマップにしたもの。神社お寺が多いところは赤く、少ないところは緑になるようになっています。
期間限定でミネルヴァ大学からインターンに来ている、ケビンが実装しました。
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このマップは、社内の大方の予想に反してたくさんのメディアで報道、SNS上でも大拡散され、最終的に今日までで30万人以上の方にご覧いただく結果となりました。

それにより、ホトカミはいつもの数十倍のページビュー数を記録することとなったのです。

私は神社の神職としてもお手伝いでたまに働きますが、普段はDO THE SAMURAIでエンジニアを中心とした仕事をしています。
その中で、神社をもっと盛り上げるにはどうしたらいいか、既存の神社界の枠組みを新しくしていくにはどうしたらいいかを自分なりに本気で考えて仕事をしています。

私も大学で神社界に足を突っ込んで3年も経っていませんから、わからないことの方が多いです。何も知らないに近い。でも、まずは何かアクションを起こしてみることを大切にしています。

今回の分布マップも、そんな考え方から偶然生まれた産物です。なんの役に経つかわからないけど、とりあえず作って公開しました。そしたら意外とみんな、どんな神社・お寺がどこに分布してるのか知りたかったんですね。

神社・お寺は思った以上に世間にとって身近なものだということを、神職という立場ながら初めて実感しました。

そして、テクノロジーの力を使えば、神社お寺はもっと日の目を浴びることが出来るはずだと確信しました。

私は今自分なりに、神社お寺に対してできることに本気で取り組んでいます。
だから、現場の神職さん、お坊さんには、それを超えるくらいの勢いで頑張って欲しいなと思っています。

私は神社の生まれでもなく、良くも悪くも外の人間なので、できる事は「外から神社お寺を盛り上げること」です。具体的に言うとそれは「ホトカミ」という文化を育て、神社お寺の人に使ってもらうことです。
神社お寺が本質的に盛り上がるには、中からも本気で盛り上げないといけないと思います。

だから、私たちに本気で頼ってほしいのです。その分、私たちも出来ることに本気で取り組みます。

まだ見ぬ神社・お寺の可能性を、ぜひ一緒に引き出しましょう!

株式会社DO THE SAMURAIでは、エンジニア、本気でエンジニアになりたい人を募集しています。
dothesamurai.com

神社お寺がファッションになる日

こんにちは。
コンテンポラリーアート担当の佐藤です。

つい先日、早稲田にある起雲山大龍寺にホトカミのメンバーと坐禅を組みに行ってきました。

浅はかではありますが、正直とても良かった。また行きたいと思いました。

目まぐるしく移り変わるたくさんの情報に取り囲まれた生活の中では、坐禅に代表されるような神道仏道*1の伝統的仕来り、つまり現代的な情報密度と時間感覚から引き離してくれる体験というのは、相対的に極めて印象的で価値のあるものになります。そしてそれは多くの人にとって、心地よいと感じるものだろうと思います。

というようなことをKevinも言っている。

To me, Zazen is an unforgettable experience of pressing a brief pause of the fast-moving life, looking back on all the roads walked, and, rather than blindly aiming for the future, understanding where I am standing right now.

Zazen - A Brief Pause to the Fast-moving Life - DO THE SAMURAI BLOG

年に数回足を運ぶだけだった神社お寺、あるいはその思想の実践が、日本人の日常生活の場に再流入したとき、時間と空間は奥行きを増し、今よりずっと穏やかになって、もう少し落ち着いて物事を考えられるかもしれない、ほかの誰かに優しくできるかもしれない、と思うのです。

そしてそれは自然と共に生きる共同体の保守存続にとって重要なことです*2

* * * 

では、どうしたら神道仏道を再流入させることができるか。ホトカミ的に言えば、どうすれば神社お寺が個人にとって身近なものになるか*3

僕は、神社お寺がファッションになればいいと思っています。

いや、あの、いかにも軽佻浮薄で付和雷同的なチャラチャラしたファッションのことを言っているのではなく、確固たる基軸があって、形而上的であり形而下的であり、いたって複雑で厚みのあるファッションです。そこには少数の真の熱狂者がいて、それに巻き込まれる多数の信者がいる*4。それを持っていると、または身につけていると内面的にも外面的にも心地よい気分になれる。そういうアイテムとしての神道、仏道*5

そういえば、編集者の箕輪厚介さんがこの前こんなことを言っていました。

落合さんの本のカバーって超カッコいいんだけど何も伝えてないからね。情報がないんだよ。ただカッコいい

でも俺それって大事だと思う。

それは何かっていうと落合陽一そのものなんだけど、落合陽一というものは完全に本物で誰よりも研究し、誰よりも教授なんだけども、ある種ファッションなんですよ、もう。

落合陽一の生き様がカッコいいとか、言ってることは意味がわからないけど耳触りがいいとか、それってファッションなんだけど、ファッションでしか世の中って変わんないんで。ダサかったら変わんないですよ。

NewsPicksをアップデートせよ


神社お寺好きって、まだちょっと「ダサい」と思われてる気がします。逆に、神社お寺好きが「ただカッコいい」になったとき、世界は違って見える。

「スタバでマック」よりも「お寺で坐禅」がカッコいい世界。
「来週フランス行ってきます」よりも「来週伊勢神宮行ってきます」がカッコいい世界。
「BRUTUS読んでます」よりも「月刊『大法輪』読んでます」がカッコいい世界。

……また、浅はかになってしまいましたが、個人的に思うのは神道も仏道も、世間のみなさんの多くが想像している以上に本物で、ガチで、濃厚で複雑で、洗練されていて美しい。それを布教したい、とまでは言わないけど、新しい見方を提案したい、リデザインしたい。

ホトカミなら実現できそうな気がしています。

 

できないかもしれません。

 

*1:「仏教」ってBuddhismの訳語らしいのですが、誤訳じゃないかと思うんですよね。松本紹圭さんも『Post-religionとこれからの日本仏教』の中で、「仏教」と「仏道」をあえて使い分けています。

*2:一般的に、伝統や祭礼の儀式は共同体のメンテナンスを目的として生まれ、受け継がれます。

*3:無論、IT化と個人の趣味嗜好の多様化が、相対的に神社お寺を縁遠いものにしているというのは理解した上で。

*4:太平洋を渡った禅がそんな感じだった。釈宗演や鈴木大拙、鈴木俊隆、オイゲン・へリゲル、スティーブ・ジョブズは本物だった。

*5:ただし、あくまでゆるやかに、じっくりと浸透させなければ意味はない。

Zazen - A Brief Pause to the Fast-moving Life

The slow and then fast flow of time,

The pain and then the relief of the body,

The heavy burden of reality and then the lightness of realization,

those conclude my first experience of Zazen - a traditional Buddhist meditation.

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In my short past 19 years of life, I always like to ask myself questions like "What do I want to do?", "Am I doing this right?", "What kind of person do I hope to become?". These questions become my guideline, motivating me through various choices and decisions. I consider them to be the same as looking for the traffic signals before crossing the street or reading through the instructions before operating a machine - I want to make sure the things I do is in align with my future goals. From there, every day I will become closer to that "ideal" self I hope to be.

However, I have never gone more in-depth than that. To me, justifying the motivations behind each action seems to be sufficient enough in self-progression for the long term. Similarly, for this Zazen, I also reasoned my participation with "experiencing Japanese religion culture", an undoubtedly perfect cause for trying out Zazen the first time.

Therefore, in a regular Saturday afternoon, I walked in 大龍寺, a traditional Japanese temple lying quietly on 夏目坂通, the birthplace of the famous writer Natsume Sōseki. After learning the basic procedures and manners of Zazen from the master, I started my first experience of Zazen.

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大龍寺の住職: 太田さん

The first fifteen minutes are, unsurprisingly, hard to endure. Absolute quietness is like an amplifier of all the noises and discomfort. I can clearly hear the sound of trucks driving on the street, feel the sweat running down the warm air of mid-July Tokyo, and sense the tiredness of a long day slowly creeping up in my head. The time seems to flow much slower. Every second, the burden of all the discomfort becomes heavier. 'Seems like this is never going to end.' I quietly told myself.

But apparently, the tiredness does not go on forever. Before I even consciously realize, I was already dragged into the flashbacks of the past. I am still sitting there. But instead of feeling all the discomfort, I become a quiet viewer of my memories. For a moment, I forgot to evaluate myself with the question of "What do I want to do?" but rather "Who am I?" For the very first time, I realized that I am not really familiar with myself. Instead of blindly following the "traffic rules" or "instructions" I used to believe in, I started to question the reason behind these rules and whether they are just non-existent boundaries set for myself. In the next thirty minutes, I got the precious experience of going back to the origin and looking back to the past to refine the definition of myself instead of hurrying forward to the future.

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The tiring slow flow of time is replaced by quick flashbacks. The pain of the body is replaced by relief. The heavy burden of reality is replaced by the lightness of realization. In the short thirty minutes, I become more aware of the definition of myself. To me, Zazen is an unforgettable experience of pressing a brief pause of the fast-moving life, looking back on all the roads walked, and, rather than blindly aiming for the future, understanding where I am standing right now.

ミネルバ大学からインターン生がやって来た!準備と作戦、生まれたもの

こんにちは。
神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAI代表の吉田 亮です。


6月から、世界で最も入りにくいと言われるミネルバ大学からのインターン生を受け入れています。
今回は、なぜ、海外からインターン生を受け入れたのか?
言葉が通じないなかで準備したこと、実際に生まれた仕事など紹介します。

海外からのインターン生の受け入れの参考になれば幸いです。

 

ミネルバ大学はとにかく最先端らしい

まずは今回の主人公、ケビンの紹介!

Kevin Yang / データサイエンティスト
1998年生 中国上海出身。アメリカ ミネルバ大学2年。スタンフォード大学での1年間のインターンシップを経て、データサイエンスと機械学習に強い関心を持つ。日本文学が大好き。お気に入りは川端康成。

http://dothesamurai.com/より

川端康成は、私が卒業した東大文学部日本文学の大先輩。


そしてミネルバ大学について。

入学希望者は、世界98ヶ国から1万12.8000人以上、合格率は名門ハーバード大学よりも厳しい2.8%。

2014年にシリコンバレーのベテラン起業家ベン・ネルソン氏と、ハーバード大学の元社会科学学部長であったスティーブ・コスリン教授が立ち上げた高等教育機関です(本社:サンフランシスコ)。

多国籍の学生が、実社会での活用を見据えたカリキュラムを脳科学に基づいた学習環境で履修し、複雑で変化の早い未来の社会をリードする次世代人材に必要な知識、思考力、コミュニケーション力の習得を、既存の大学より効果的、且つ適切なコストで実現する“高等教育を再創造した大学”として全世界から注目を浴びています。

ミネルバ大学はキャンパスを持たず、学生達は授業をすべてオンラインで受けながら、世界7か国で4年間を過ごします。

http://mistletoesummer2018.strikingly.com/より

簡単に言うと、世界で最先端な教育機関で、キャンパスも無くて新しい!ってことみたいです。(ざっくり)

ミネルバ大学について詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。
ミネルバ大学創立者 ベン・ネルソン氏インタビュー 〜大学本来の学びを取り戻し、世界7都市に滞在しながら真のリーダーを育成する 〜 創設に秘めた熱い思いと独自のカリキュラムとは? — Future Edu Tokyo

世界で最も入りにくい大学、「ミネルヴァ」の3つの秘密 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

出会いは昨年の浅草ツアー

では、神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営するDO THE SAMURAIとこのミネルバ大学は何がきっかけで繋がったのかと言うと、昨年の浅草ツアーでした。

昨年はすでにホトカミの運営に勤しんでいたため、ツアーなどはやっていませんでした。
しかし、3年前からお世話になっている孫泰蔵さんのMistletoe(ミスルトウ)さんからの依頼ということもあり、かなり張り切って浅草を案内させて頂きました。

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そのときのFacebookの投稿。

www.facebook.com

 そんなご縁で、昨年からミネルバ大学とは繋がりがありました。

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(今年も案内させていただきました。)

では、なぜ海外からのインターン生を受け入れようと決めたのでしょうか?

なぜ日本語のみのサービスなのに、海外からのインターン生を受け入れたのか?

ホトカミ自体は日本語だけのサービスで、事業との親和性は特に無いのにも関わらず、
なぜ海外からのインターン生を受け入れようと決めたのか?

結論だけ言うと「ワクワクしたから」というのが最終的な決め手です。
明るい未来が待っていそうだな、と思いました。

しかし、採用の条件は、はじめから明確に決めておきました。

・日本文化に対して、強い関心がある
・いつか日本に住むことも意識している
・日本語を頑張って勉強する

そして、この条件にも合ったケビンと出会うことができました。


以下、この結論に至るまでの過程をもう少し詳しくまとめました。

・ミスルトウさんからの提案がきっかけ

そもそもは、上述のミスルトウさんからの、ミネルバ大学からのインターン生の受け入れ企業にならないか?という提案がきっかけでした。

しかし、正直いまのホトカミは完全に日本語のみだし、
半年以上続けることができる人しかインターンは採用しないという方針があるので、ミネルバ大学からの受け入れに対してはかなり消極的でした。
(実際に募集要項を提出したときも、日本語のみで提出しました。)

・みんなで良いこと・リスクについて話し合う

じゃあ来年だったら受け入れることができるのか?何が基準なのか?と考えたときに、
「まだ3期目なのに、新しいチャレンジに消極的なのは良くないなぁ。」という直感もあり、会社が3期目に入った日の全体会議で、
海外からのインターン生受け入れの良いこと・リスクについて話し合いました。

まとめると、以下のようになりました。

良いこと
1、神社やお寺、日本文化というものについて、外部からの新鮮な視点を得ることができるかもしれない。
私たちは、みんな神社お寺が好き、研究している、日本文化が好きなど、こだわりや想いを持って運営している分、視野が狭かったり、意見が偏っている面が間違いなくあります。
そのため、ケビンとのコミュニケーションを通じて、海外からの新鮮な視点を持つことが、将来のホトカミの可能性を広げることに繋がるかもしれない。

2、英語ができるようになるかも?
強制的に英語でコミュニケーションを取らざるを得ない状況にすることによって、英語ができるようになるかもしれない。(実際、そんなにできるようになっていません。笑)


リスク
1、コミュニケーションコスト
単純に、言葉が通じないことによって、コミュニケーションコストが大きくなり、仕事に支障があるのではないかという懸念がありました。

そもそも社内で普段話している日本語の語彙力は、かなりレベルが高いです。前提となっている日本文化の教養レベルもかなり高いです。
(ちょっとした会話のボケに神社やお寺、歴史上人物がよく出てきます。教養があるというより偏っているだけ、とも言えるかもしれませんが・・・)

2、仕事を生み出すことができるか?という懸念
コミュニケーションコストの話にも関連しますが、
意思疎通がうまくできなかった場合、そもそもちゃんと仕事ができるのか?という懸念がありました。

上記を踏まえてリスクを最小限にするために、
1、コミュニケーションコストに関しては「日本に来るまでに、日本語勉強してね!」って強く伝える、日本語の勉強を頑張ることを受け入れの条件としました。
さらに、デザイナーのルイさんは中国出身だし、困ったらルイさんに通訳してもらえば、なんとかなるだろう・・・ということにしました。(ルイさんの存在、大きい。)

2、仕事を生み出すことができるか?という懸念に関しては、
いまのホトカミに全く関連のない事業だとしても、私がたくさんコミュニケーションを取って一緒に考えれば、何かしら生み出せるだろう。最悪、他のメンバーには支障が無いように、私と2人で仕事すればいい、ということにしました。

というわけで、リスクを最小化した上で、
「ワクワクしたから」と言うのが最終的な決め手となり、

・日本文化に対して、強い関心がある
・いつか日本に住むことも意識している
・日本語を頑張って勉強する、という条件をもとに5名と面接した結果、ケビンと出会いました。

 

インターン受け入れまでの準備と作戦

ケビンの受け入れを決めてから、1ヶ月少し時間がありました。
その間に、準備をしました。

まずは「覚悟」が大事だと伝えました。

ケビンの仕事次第で、助けることができる神社やお寺が増えるかもしれないし、私たちへの負担が大きかったら、助けることができる神社お寺が減るかもしれない、と率直に伝えました。
(「覚悟」という漢字が共通言語なのは良かった。)


また、DO THE SAMURAIでは、インターンのはじめに毎回やることがあります。

インターンの仕事は、なんですか?という質問に対して、
「決まっていません。」と答えました。

その背景には、その人しかできない仕事をやってほしいという想いがあります。

例えば、記事を書くのひとつとっても、
その人にしか書けないような記事を書いてほしいです。
誰でも書ける記事は必要ないです。

そのためインターンの初日に、
・やりたいこと
・貢献できること
・できるようになりたいこと

を100個くらい書いてもらっています。

そして、そのなかから、なんとなく方向性を見出して、
仕事が生まれていきます。

人はなぜ働くのか?明治大学の「インターンシップ入門」で語ってきた! - DO THE SAMURAI BLOG より

上記と同じように、ビデオ電話でコミュニケーションを取りながら、インターン期間中に、
・やりたいこと
・貢献できること
・できるようになりたいことを考えてもらいました。
(この過程はほとんど英語でのコミュニケーションでしたが、2018年5月時点では、Google翻訳はあまり役に立ちませんでした。)

そしてこの準備のなかで、ケビンの仕事の4つの大きな方向性が見えました。
・ホトカミの開発
・ホトカミの数値やデータの分析
・海外の人から見た神社やお寺についての分析
(・英語や中国語への翻訳)

また、仲介役のミスルトウさんから、ミネルバ大学からのインターン受け入れを成功させるコツとして、
8週間のうち、はじめの2週間は仲良くなることに注力して、
残りの6週間でバリバリ仕事ができるように、というアドバイスを頂きました。

この準備とアドバイスのおかげで、ケビンと働き始めてから4週間が経ちましたが、今のところうまくいってる感触があります。

以下、現状をまとめます。

生み出された価値

1、数値の分析
今までDO THE SAMURAIにはホトカミの数値を詳しく分析できる人がいませんでした。(もちろん大雑把には把握していますが)
Google Analyticsも使いこなせていませんでした。

分析したい内容をケビンに伝え、実際に分析したり、分析方法のマニュアルをつくってもらいました。
そのおかげで、全員の分析能力が飛躍的にアップしました。
色んなデータを見るのが楽しいです。

データをもとにデザインを改善できるようになりました。

2、開発
日本全国の神社お寺の分布マップをつくってもらっています。
これ、かなり画期的です。
ホトカミのデータを研究などにも活かしてもらいたいという思いが強くあったので、その一歩目です。

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お寺の場合、宗派ごとの分布を見ることができます。
神社の場合、まつられている神様の日本全国の分布を見ることができます。
このマップを見ながら、柳田國男と語り合いたかったです。

また、ホトカミ本体の開発にも後半戦ではがっつり関わってもらう予定です。

3、海外から見た神社お寺リサーチ
訪日外国人がどんな情報を求めているのか?調査してもらいました。

明治神宮や伏見稲荷大社、高野山などが人気ですね。
しかし、Web上には海外発のサイトが中心で、日本発で詳しい情報を掲載しているサイトがありませんでした。

4、困っている神社やお寺を助ける新たな1歩目
ホトカミの話をビジネスマンの方にすると「インバウンド(訪日外国人を増やす)をやったらうまくいきそうだねぇ」という返事が返ってくることがとても多いです。

しかし、そもそも海外の方に来てもらいたいと思っている神社やお寺は全体で見るとほんの一部でしかないです。
そもそも、まずは日本の人たちが神社やお寺に足を運ぶきっかけを作れるようにしよう!という想いを大切にしているので、
いわゆるインバウンドには、特に興味はありませんでした。

ただ!!!!!気付きました!!!!

「すでに海外からの観光客が増えているけど、どうしていいかわからない」という神社やお寺の話をよく聞くことに。

神社はただの観光地なんかではない、神聖な場所なのに、伝える手段を持っていないため、困っていると。

そういった神社やお寺を助けるための1歩目も準備中です。

ケビンと出会えて、良かった

先日、2人で埼玉の神社にもお参りしてきました。

そのときのことをブログにまとめてくれたのですが、ちゃんと本質を理解してくれていて、高まりました。
すでにケビンはほとんどの日本人よりも、神社やお寺について詳しく理解しています。

dothesamurai.hatenablog.com

昨日は、いつもお世話になっているお寺に座禅に行きました。

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dothesamurai.hatenablog.com

↑ケビンの座禅の感想↑

お寺に行くときも神社に行くときも、ケビンとはよく恋バナもします。
楽しいです。(彼が日本に住むためには、とても重要なテーマです)


というわけで、後半の4週間でケビンとの仕事から何が生まれるのか、
とても楽しみです!



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Shinto: A religion that blends into everyday life

Hello! I am Kevin who just joined DO THE SAMURAI as a data scientist intern this summer.

Grown up in Shanghai, I am currently a rising sophomore in Minerva Schools at KGI, an American college that will bring me to seven different cities in the world over four years. I am very grateful for becoming part of this fantastic team to explore ways of amplifying traditional religions' influence over an increasingly fast evolving society. At the same time, I also treasure this excellent opportunity to learn more about Japanese culture and religion.

As an atheist myself, I hold a relatively objective view of various religions in the world. One thing I always find among these mainstream religions is a strong identity they labeled on their believers. These identities later create insoluble conflicts between their believers, which largely shaped our current world. For instance, the suppression of Puritans from the Church of England led to the foundation of the United States, the spread of Buddhism ideologies in China greatly fortifies the power of its central government and the frequent war between the Middle East countries is also caused by the conflicting beliefs between Sunni and Shia.

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However, Japan seems to be a different story. As the indigenous religion of the country, Shinto has never gone into major conflict with other religions that entered in Japan. One famous line that describes people's belief in religion here goes by "Japanese visit a Shinto shrine to pray at New Year, celebrate a wedding at a Christian church, and finally hold a funeral at a Buddist temple." Instead of treating religion as a multiple choice question with only one answer, Japanese are more likely to accept all of them as the surface of their inner beliefs - the outer level may vary, but deeper down their values remain unchanged.

On June 27th, I luckily got the chance to visit 玉敷神社 in Saitama Prefecture. Walking down the Sando towards Honden, under these stone Tories, I found myself peacefully immersed into this Jinja. There's no strong incenses nor the need to repent. Everything is just quietly staying there, naturally blended into the small town. The process of Temizu, bowing before walking in the sacred place and following the manner of praying seems more like visiting a respectful old man's home rather than worshipping a powerful and frightening God.

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At that time, I realized that there's no clear boundary between following the ideology of Shinto and living the normal everyday life. Originated from the revere of nature, Shinto does not need a strong identity to separate the believers from the non-believers: nature is always there. Starting from the cherish of rice, Shinto has already blended into every aspect of Japanese lifestyle - cherish what you have now and be respectful to others.