ホトカミをつくるDO THE SAMURAIのブログ

みんなでつくる神社・お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営している、株式会社DO THE SAMURAIのブログです。

【訪日外国人向け】神社仏閣おもてなし参拝ガイドを作成しました。

こんにちは。
神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAI代表の吉田 亮です。

先日、訪日外国人向けの参拝ガイドを作成しました。

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今回は、
・訪日外国人向けの参拝ガイドとは?
・なぜ、つくったのか?について書きます。

たくさん相談に乗って頂いた、福岡県糸島市にある櫻井神社外山さん、
改めまして、お礼を申し上げます。


訪日外国人向けおもてなし参拝ガイドとは?

訪日外国人向けの参拝ガイドとは、
「スマホでポスターのQRコードを読み取り、ページを開くことで、
簡単に、お参りの作法や神社の歴史などが分かる仕組み」のことです。
※アプリではなく、Webページなのですぐに情報にアクセスすることができます。


無料で作成しました。

「なぜ、つくったのか?」の部分でも詳しく書きますが、
2018年8月29日時点、海外からの神社やお寺への参拝者を増やしたいとは特に思っていません。

「すでに海外からの参拝者が増えている神社やお寺の役に立ちたい」という気持ちでつくりました。


訪日外国人向けおもてなし参拝ガイドの使い方を紹介します。

1、境内のポスターのQRコードを読み取る

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2、英語、中国語、台湾語から言語を選択する

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3、神社は「大切な信仰の場所」だよ

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4、お参りの作法・神社とは・櫻井神社について

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5、画像とテキストで手軽に!

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もっと伝えたいことはたくさんあるのですが、
まずは、海外から訪れたみなさんに興味を持ってもらえるように、
最小限の情報量に留めました。

少しずつ、情報量を増やしていきたいます。

 


なぜ、つくったのか?

2018年8月29日時点、海外からの神社やお寺への参拝者を増やしたいとは特に思っていません。

まず第一に日本に住む人々と神社やお寺とのご縁を紡ぎたい!」という想いで、
神社お寺の投稿サイト「ホトカミ」を運営しています。

「急に海外からの参拝者が増えても対応に困る・・・」という神社やお寺がほとんどだと思います。

では、なぜ今回「訪日外国人向けの参拝者ガイド」を作ったかというと、
きっかけは、櫻井神社の外山さんからホトカミの公式アカウントを使いたいという連絡を頂いたことでした。
(※公式アカウントとは、神社やお寺の方がホトカミを通じて積極的に情報発信して頂くための仕組み。詳細 )


外山さんとメールや電話でやりとりをさせて頂いているうちに、
「実際に足を運んでお参りしないと、失礼だ」という気持ちになり、
実際に、東京から福岡県糸島市にある櫻井神社に参拝させて頂きました。


お話を詳しく伺ってみると、
中華圏(中国や台湾)を中心に、櫻井神社に参拝される訪日外国人が増えているが、
なかなか対応ができていない。

「神社はただの観光地(Sightseeing)ではなく、
古来から日本人が大切にしてきた信仰の場だということを伝えたい」と仰っていました。

そのお話を伺って私も、「せっかくはるばる海外から日本の神社にお参りに来て頂いているのに、
何も伝えることができていないのは口惜しい、なんとかして神社について伝えたい!」と思いました。

何よりも実際に例大祭(一年で最も大切なお祭り)に参加させて頂いて、
櫻井神社がすっかり好きになってしまいました。

そこで、福岡から東京に戻った直後から、
訪日外国人が何を求めているのか、詳細に調査し(ケビンと一緒にマッキンゼーが出すレポートなども読み込み)、
訪日外国人おもてなし参拝ガイドをつくりました。

もう少し情報を詰め込みたい想いもありつつ、
訪日外国人の多くは、鳥居がEntranceだということすら知らないので、
まずは、基本的なことを伝え、少しずつ情報を充実させていきます。
(まずは、ちゃんと使ってもらえますように。)


最後に今後の展開としては、
すでに訪日外国人が多くお参りしているが、なかなか多言語対応できていないという神社やお寺とのご縁があれば、
その神社やお寺ごとのガイドを作っていこうと思っています。

 
いやー、やっぱ一期一会、せっかくはるばる日本に来てくださった方に、
しっかりと日本文化を伝えたいです。

というわけで今回は、
訪日外国人向けおもてなし参拝ガイドについて書きました。

エンジニア、デザイナー、ライター、インターン、アルバイト、神職さんお坊さん募集しています。
お気軽にご連絡ください。 dothesamurai.hatenablog.com

金王八幡宮で仏教・神道サミットを行いました!

こんにちは!ホトカミ仏教担当の横井です。

 

二月に始まった仏教、神道サミットですが、おかげさまで毎月開催することができ、毎回皆様の素晴らしいお話が飛び交う場へと成長しています!

 

そして、8月9日に行われた第七回サミットでは以前ホトカミでインタビューさせていただいた金王八幡宮さまで開催することができました!

インタビュー記事はコチラ! 

hotokami.jp

 

以前よりお寺とか、神社でサミット開催したいよね、と話していたことがいよいよ現実になり、楽しみ半分、緊張半分でした。

 

ですが、いざ始まってみると皆様のおかげでとても楽しく有意義な回になりました!

 

今回は第七回サミットについて感想などを書いていこうとおもいます!

 

神社でサミットを開くということ

最初はご飯を食べる会だったサミットも、二回目からコエビで行うようになり、いつかはお寺や神社でやれたらいいよね!という話がちらほらでていました。

 

そんなとき、吉田さんから金王八幡宮でサミットを開けることになったと伺ったとき、いよいよ神社でサミットができるようになったんだなぁという思いが湧きました。

 

そして、いよいよ始まってみると、いつものコエビとはちがった空気感、雰囲気があり、このような場所でやらせていただけることに、サミットのレベルアップを感じました。

 

サミットを始める前に、神さまに参拝させていただけることも神社で開催しないと経験できない体験でした。

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何より、金王八幡宮の田所さんを囲んでのお話が参加者の刺激となり、サミットをより良いものにすることができました!

田所さんのお話は大変おもしろく、仏教側の私とは違った視点で語っていたことが新鮮でした。まさに、仏教、神道それぞれの中だけでは気づけないことに気づけるというサミットの良いところを凝縮したような回でした。

 

今後のサミットについて思うこと

今回で7回目を迎えたサミットですが、続けているとある程度来てくれる人も固まり始め、コミュニティとして成熟してきたような印象を受けます。

 

やはり、継続して行っていくことが大事であり、これからもこのゆるくも有意義なつながりを維持していきたいと思いました。

 

仏教にしかないもの、神道にしかないものを合わせて今までになかった視点に気づくことをコンセプトとした仏教神道サミットを、これからも継続してやっていきますので、応援していただけると幸いです!

いつかはお寺でもやりたいですね!







Errorと向き合う

プログラミングをしている中で、一番辛いところ。

それはよくわからないエラーに遭遇した時だと思います。

ホトカミエンジニアの小沼です。

今回はエラーとどう向き合うべきなのか。

自分の考えを共有したいと思います。

思いつく限りやってみる

まずは一番大事な普通のことを挙げてみます。

1. エラーの種類をよく確認する

エラーが起きたとき、しっかり出力されたエラーの内容を確認していますか。

自分や自分の周りをよく観察してみると、意外とエラーがでるとすぐに自分の書いたコードやエラーの現象を見にいってしまい、肝心のエラーの出力をちょっと見ただけで知ったつもりになってしまうことがよくあります。

エラーの出力は英語で難解であることも多いです。

エラーが出たときは焦らずにまずエラーの出力をよく観察してヒントを探してみましょう。

2. いつものパターンだと感じたらいつものを試す

いつもやっちゃうちょっとしたエラーってありますよね。

閉じかっこ忘れとかCとかだと行の最後に「;」忘れたりとか。

そういうのはサクッといつもの方法で直してしまいましょう。

3. ソースコードにちょいミスがないか調べる

前述のいつものパターンとかぶってしまうところも多いですが、ソースコード全体をにらんでちょっとしたスペルミスや構文エラーのようなものがないかもう一度確認しましょう。

人にコードを見てもらうのも良いことです。

4. printのような関数やコメントアウトを活用してエラーの原因となるコードを定める

たいていのプログラミング環境でprintのような変数の内容を出力する関数が用意されているはずです。

変数が途中でおかしな値になってないか確認しましょう。

それからコードをコメントアウトしながら動作テストをして、挙動を確かめソースコードのうちから問題のありそうなコードを特定しましょう。

これらの方法は2分探索とエンジニアの直感を組み合わせたアルゴリズムでやるといいと思います。

5. 検索エンジンでエラーを検索する

普段使っている検索エンジンは人それぞれだと思いますが、

僕はMicrosoftの検索エンジン「Bing」を愛用しているので、まず「Bing」で検索します。

「まずググれ」ならぬ「まずBingれ」です。

いろんなワードの組み合わせで調べます。

あんまりいいヒントが得られなかったら、普段使わない検索エンジンに切り替えるというのもよいです。

僕の場合はメインがBingなのでサブはGoogleですね。

英語の情報しかないときもあるので、英語のサイトもしっかり確認しましょう。

6. 再起動する

僕のようなWindows好きの間では

「Windowsは再起動するとなんだか知らんがうまくいく」

ということわざがあるくらいです。

僕はWindows以外にもさまざまなソフトウェアで、このような現象に遭遇したことがあります。

原因がわからないという点であまりよくないですが、再起動という手段も常に念頭に入れときましょう。

7 だれかに聞く

だれかできそうな人がいれば聞いてみるとうまくいくときもあります。

まわりにその技術に関して詳しくて、聞きやすい人がいないとどうしようもないですが…

逆に、聞かれときにはなるべく優しく対応して、聞きやすい人と思われとくとプロジェクト全体がうまく進みます。

精神的コントロールの仕方

さてここまで抜けもあると思いますが、思いつくところで一般的なバグフィックスの方法を挙げていきました。

しかし、このように思いつく限り、やれることをやっても、うまくいかないことがあるのが現実です。

そういう時にどうしたらいいのか。

私の考えを書いていきます。

1. コンピュータのいうことを聞く

コンピューターにたいして人間が思い通りに命令する。

普通の人間のスタンスは一般的にこれです。

しかしある程度経験を積んだエンジニアならば、自分勝手に書いたプログラムに対して、いつもコンピュータ-がいいように理解してくれるなんて思ってもないはずです。

それはプログラマーがなぜ上手く書けたコードに「美しさ」を感じるのかということにつながりがあります。

美とはなにか。

さまざまな思想が世の中にあると思いますが、私の見解からすると美は「意図的なもの」からは生まれず、本質的なものに対する強い観察意識によって生まれるものだと思います。

一度自分が意図した動作をコンピューターがしてくれることを夢見ることから離れて、

コンピューターがどう動きたいのか?

ということをコンピューターの気持ちになって考えてみましょう。

そこから何か本質的なものに触れるチャンスがあって、ひょっとしたらうまく動く美しいコードが生まれるかもしれません。

2. 自分を再起動する

憎たらしいErrorがあるときに再起動すべきは、システムだけではありません。

自分を再起動してみましょう。

とりあえずコンピューターから離れる。

できるならどこかへ逃げる。

YouTubeで面白いビデオを見る。

そんなこんなして、Errorに対する負の感情をリセットしたら、もう一度パソコンの前に座りましょう。

きっとうまくいくはずです。

3. プログラムを寝かせる

Errorが発生している仕事をとりあえずほっといて、何か別の仕事をしましょう。

なにかしらほかに進められることがあるはずです。

そのErrorで自分の仕事の全体がつまづいていても、とりあえずできたことにしたり、Errorの発生しているプログラムをうまく利用しないようにすれば、ほかの部分を進められるはずです。

頭のなかに入れときながらも、ほかの仕事を進めましょう。

通勤中などに、スマホでなんとなく情報収集したら、解決につながるヒントが見つかることがあります。

4. チームメンバーにつまづいていることを伝えておく

チームメンバーにErrorを解決してくれそうな人がいなくても、つまづいていることは伝えておいた方がいいと思います。

「正直にうまくいってないことを言うなんてプライドが傷つく」

「自分一人で最後まで突き抜けたい」

ということもあるかもしれませんがしかし、

それでもErrorについて真剣に取り組んでいることを伝えておくと、周りの人はそれを実際手伝うことができなくても、ちょっとだけでも気持ちの共有ができます。

気持ちの共有は、チームのメンバーがいい人であれば、人間のよい心の働きによって、きっといい作用を生むはずです。

5. 時間をかける

Error解決後、理解したあとから考えてみると、しょうもないなー。もっと短い時間で修正できたはず。と思うことがきっとあると思います。

しかし、それはその問題が解決し、理解した自分になったからそう思えるのです。

ちょっとしたバグでも修正するのに、時間がかかるときはかかるもの。

Errorに遭遇してしまったら、時間をそのために捻出し、しっかりと時間をかけましょう。

時間をかけて解決したものが、もし、しょうもないバグだったとしても、自分をそこまで悩ませたバグは、ある意味すごいバグです。

よく観察して、どうしてつまずいたのか原因を調べて、いい思い出として胸にしまっておきましょう。

6. 今が踏ん張りどき

なんだかよくわからないErrorに遭遇した。

けどこのプログラムの完成期限が迫っている。

そんなときは、今が踏ん張りどきだと決心して、解決すると信じて、なんとかして解くしかないです。

僕もコンパイル中に祈ったことはたびたびあります。

そして、うまくいったときもあれば、うまくいかなかったときもあります。

しかし踏ん張りどきに最後まであきらめずやり切ったことは、いま考えるとすべてきっとよかったことだったと思います。

踏ん張りどき、ここぞというときにはいつもの数倍の力を出すつもりで頑張ってみましょう。

※ただし、いつもいつも踏ん張りどきなんて無理です。

なので、日常にはそのときに備えて体力を温存しておきましょう。

またふだんから、自分のやっていることの周辺技術に勉強しておくことは、いざというときすごく役に立つと思います。

いざというときには、じっくり勉強する時間がないためです。

まとめ

Errorとの向き合い方は、人それぞれだと思います。

最終的には一番いいのは、自分にあったやり方になるはずです。

それでも今回、自分のErrorとの向き合い方を共有したかったのは、

  • プログラミングの大事なところなのに、あんまり人のErrorとの向き合い方を見聞きする機会がないなーと感じていたから
  • 自分はErrorを出すのがうまく、さらに平均よりErrorと向き合う時間が長い気がしていて、経験の豊富さからErrorとの向き合い方語れそうな気がしていたから

です。

もしこのブログのどこかが、参考になったらうれしいです。

それから、ほかの人のErrorとの向き合い方も気になります。

もしよければ、あなたのブログのエントリーのテーマにしてみてください。

Two Months in DO THE SAMURAI: A Brief Summary

Hi! I am the data science (and web development) intern in Do The Samurai. Recently I just finished my two-month stay in Tokyo (how time flies!!) and went back to Shanghai. Looking back on the whole internship, I found a lot of unforgettable gains and memories that I would like to share with everyone. Take your popcorn and get ready for the stories!

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In general, I would divide the whole internship into two stages: learning and creation. I consider these two stages are closely connected with each other and both carry important value to me.

The learning stage concludes my first two weeks at the company. As a data science student, I still remember the confusion I got when I am able to access the hotokami database. The difficult column names, missing data and overwhelming size of database all became obstacles for me to grasp the meaning behind data. In order to solve these problems, the very first method that I can think of is to use Python, the programming language designed to perform extensive data analysis. However, after some time, I realized that although python works in the school, the long time it took to perform an analysis and the vulnerability of errors within the codes all makes the method unfeasible in the production environment.

Therefore, I decided to turn for a more powerful tool that is made for quick and efficient visualization of data - google analytics. Since I almost had 0 experience in GA before, I spent one week learning the basic knowledge like second dimension, bounce rate and etc. As a result of it, I made a 50 pages Google Analytics Manual which not only helps me but also my company to perform future data analysis.

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In addition to data analysis, I also spent much time performing market research for the future of Hotokami. After reading over 60 pages of various reports and travel blogs, I gained a deeper insight into the potential demands in the Japanese travel market upon 2020 and suggested the general directions Do The Samurai should head for accordingly.

The creation stage is the succession of learning. After two weeks of getting familiar with the company as well as the market, I combined those pieces of knowledge with my own perspective to form new initiatives. The first project I took lead in creating is the shrine and temple heatmap. Inspired by the effect of direct data visualization, the high abstraction characteristic of the heat map provides easy and understandable access to the data for users without the need of having much knowledge. With the help of other public media, the heat map page reached over three hundred thousand views within 15 days, suggesting a possible direction we could head for in spreading the knowledge of Shinto and Buddhism to the general public.

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The other initiative created is the black ship project inspired by my market research. It creates a bridge that successfully connects the resources currently held by Hotokami and turns it into useful help for the incoming foreign travelers. The project is currently under development, and will soon go through the alpha testing stage in the near future (excited!).

As a web developer, one final piece of work that I am participating in is helping transiting Hotokami to ruby on rails framework. During the development, I am able to deploy multiple new functionalities including ajax partial rendering to boost page response time, Action Cable to enable real-time synchronized update for all users, and etc.

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In all, I am very grateful for the two months I spent in Do The Samurai. Throughout the process, I am able to constantly learn new knowledge, combine it with my own thinking and build initiatives upon what I've learned. This becomes a virtuous cycle which helps me in improving myself as well as the company. In the rest one month of my summer break, I would keep the ruby on rails and black ship project development keeping in mind to maintain that cycle.

神社・お寺はポテンシャルのカタマリだ

あなたは日本の神社お寺のことをどれだけ知っているでしょうか?

みなさんこんにちは。株式会社DO THE SAMURAIで神職エンジニアをしているきくちです。

最近、神社・お寺の可能性を肌身で感じる出来事がありました。それは、ホトカミでリリースした「神社お寺見える化マップ」のアクセス急増事件です。
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ご存知ない方の為に概要だけ説明すると「神社お寺見える化マップ」は、神社とお寺の分布を、ホトカミのデータベースを用いヒートマップにしたもの。神社お寺が多いところは赤く、少ないところは緑になるようになっています。
期間限定でミネルヴァ大学からインターンに来ている、ケビンが実装しました。
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このマップは、社内の大方の予想に反してたくさんのメディアで報道、SNS上でも大拡散され、最終的に今日までで30万人以上の方にご覧いただく結果となりました。

それにより、ホトカミはいつもの数十倍のページビュー数を記録することとなったのです。

私は神社の神職としてもお手伝いでたまに働きますが、普段はDO THE SAMURAIでエンジニアを中心とした仕事をしています。
その中で、神社をもっと盛り上げるにはどうしたらいいか、既存の神社界の枠組みを新しくしていくにはどうしたらいいかを自分なりに本気で考えて仕事をしています。

私も大学で神社界に足を突っ込んで3年も経っていませんから、わからないことの方が多いです。何も知らないに近い。でも、まずは何かアクションを起こしてみることを大切にしています。

今回の分布マップも、そんな考え方から偶然生まれた産物です。なんの役に経つかわからないけど、とりあえず作って公開しました。そしたら意外とみんな、どんな神社・お寺がどこに分布してるのか知りたかったんですね。

神社・お寺は思った以上に世間にとって身近なものだということを、神職という立場ながら初めて実感しました。

そして、テクノロジーの力を使えば、神社お寺はもっと日の目を浴びることが出来るはずだと確信しました。

私は今自分なりに、神社お寺に対してできることに本気で取り組んでいます。
だから、現場の神職さん、お坊さんには、それを超えるくらいの勢いで頑張って欲しいなと思っています。

私は神社の生まれでもなく、良くも悪くも外の人間なので、できる事は「外から神社お寺を盛り上げること」です。具体的に言うとそれは「ホトカミ」という文化を育て、神社お寺の人に使ってもらうことです。
神社お寺が本質的に盛り上がるには、中からも本気で盛り上げないといけないと思います。

だから、私たちに本気で頼ってほしいのです。その分、私たちも出来ることに本気で取り組みます。

まだ見ぬ神社・お寺の可能性を、ぜひ一緒に引き出しましょう!

株式会社DO THE SAMURAIでは、エンジニア、本気でエンジニアになりたい人を募集しています。
dothesamurai.com

神社お寺がファッションになる日

こんにちは。
コンテンポラリーアート担当の佐藤です。

つい先日、早稲田にある起雲山大龍寺にホトカミのメンバーと坐禅を組みに行ってきました。

浅はかではありますが、正直とても良かった。また行きたいと思いました。

目まぐるしく移り変わるたくさんの情報に取り囲まれた生活の中では、坐禅に代表されるような神道仏道*1の伝統的仕来り、つまり現代的な情報密度と時間感覚から引き離してくれる体験というのは、相対的に極めて印象的で価値のあるものになります。そしてそれは多くの人にとって、心地よいと感じるものだろうと思います。

というようなことをKevinも言っている。

To me, Zazen is an unforgettable experience of pressing a brief pause of the fast-moving life, looking back on all the roads walked, and, rather than blindly aiming for the future, understanding where I am standing right now.

Zazen - A Brief Pause to the Fast-moving Life - DO THE SAMURAI BLOG

年に数回足を運ぶだけだった神社お寺、あるいはその思想の実践が、日本人の日常生活の場に再流入したとき、時間と空間は奥行きを増し、今よりずっと穏やかになって、もう少し落ち着いて物事を考えられるかもしれない、ほかの誰かに優しくできるかもしれない、と思うのです。

そしてそれは自然と共に生きる共同体の保守存続にとって重要なことです*2

* * * 

では、どうしたら神道仏道を再流入させることができるか。ホトカミ的に言えば、どうすれば神社お寺が個人にとって身近なものになるか*3

僕は、神社お寺がファッションになればいいと思っています。

いや、あの、いかにも軽佻浮薄で付和雷同的なチャラチャラしたファッションのことを言っているのではなく、確固たる基軸があって、形而上的であり形而下的であり、いたって複雑で厚みのあるファッションです。そこには少数の真の熱狂者がいて、それに巻き込まれる多数の信者がいる*4。それを持っていると、または身につけていると内面的にも外面的にも心地よい気分になれる。そういうアイテムとしての神道、仏道*5

そういえば、編集者の箕輪厚介さんがこの前こんなことを言っていました。

落合さんの本のカバーって超カッコいいんだけど何も伝えてないからね。情報がないんだよ。ただカッコいい

でも俺それって大事だと思う。

それは何かっていうと落合陽一そのものなんだけど、落合陽一というものは完全に本物で誰よりも研究し、誰よりも教授なんだけども、ある種ファッションなんですよ、もう。

落合陽一の生き様がカッコいいとか、言ってることは意味がわからないけど耳触りがいいとか、それってファッションなんだけど、ファッションでしか世の中って変わんないんで。ダサかったら変わんないですよ。

NewsPicksをアップデートせよ


神社お寺好きって、まだちょっと「ダサい」と思われてる気がします。逆に、神社お寺好きが「ただカッコいい」になったとき、世界は違って見える。

「スタバでマック」よりも「お寺で坐禅」がカッコいい世界。
「来週フランス行ってきます」よりも「来週伊勢神宮行ってきます」がカッコいい世界。
「BRUTUS読んでます」よりも「月刊『大法輪』読んでます」がカッコいい世界。

……また、浅はかになってしまいましたが、個人的に思うのは神道も仏道も、世間のみなさんの多くが想像している以上に本物で、ガチで、濃厚で複雑で、洗練されていて美しい。それを布教したい、とまでは言わないけど、新しい見方を提案したい、リデザインしたい。

ホトカミなら実現できそうな気がしています。

 

できないかもしれません。

 

*1:「仏教」ってBuddhismの訳語らしいのですが、誤訳じゃないかと思うんですよね。松本紹圭さんも『Post-religionとこれからの日本仏教』の中で、「仏教」と「仏道」をあえて使い分けています。

*2:一般的に、伝統や祭礼の儀式は共同体のメンテナンスを目的として生まれ、受け継がれます。

*3:無論、IT化と個人の趣味嗜好の多様化が、相対的に神社お寺を縁遠いものにしているというのは理解した上で。

*4:太平洋を渡った禅がそんな感じだった。釈宗演や鈴木大拙、鈴木俊隆、オイゲン・へリゲル、スティーブ・ジョブズは本物だった。

*5:ただし、あくまでゆるやかに、じっくりと浸透させなければ意味はない。

Zazen - A Brief Pause to the Fast-moving Life

The slow and then fast flow of time,

The pain and then the relief of the body,

The heavy burden of reality and then the lightness of realization,

those conclude my first experience of Zazen - a traditional Buddhist meditation.

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In my short past 19 years of life, I always like to ask myself questions like "What do I want to do?", "Am I doing this right?", "What kind of person do I hope to become?". These questions become my guideline, motivating me through various choices and decisions. I consider them to be the same as looking for the traffic signals before crossing the street or reading through the instructions before operating a machine - I want to make sure the things I do is in align with my future goals. From there, every day I will become closer to that "ideal" self I hope to be.

However, I have never gone more in-depth than that. To me, justifying the motivations behind each action seems to be sufficient enough in self-progression for the long term. Similarly, for this Zazen, I also reasoned my participation with "experiencing Japanese religion culture", an undoubtedly perfect cause for trying out Zazen the first time.

Therefore, in a regular Saturday afternoon, I walked in 大龍寺, a traditional Japanese temple lying quietly on 夏目坂通, the birthplace of the famous writer Natsume Sōseki. After learning the basic procedures and manners of Zazen from the master, I started my first experience of Zazen.

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大龍寺の住職: 太田さん

The first fifteen minutes are, unsurprisingly, hard to endure. Absolute quietness is like an amplifier of all the noises and discomfort. I can clearly hear the sound of trucks driving on the street, feel the sweat running down the warm air of mid-July Tokyo, and sense the tiredness of a long day slowly creeping up in my head. The time seems to flow much slower. Every second, the burden of all the discomfort becomes heavier. 'Seems like this is never going to end.' I quietly told myself.

But apparently, the tiredness does not go on forever. Before I even consciously realize, I was already dragged into the flashbacks of the past. I am still sitting there. But instead of feeling all the discomfort, I become a quiet viewer of my memories. For a moment, I forgot to evaluate myself with the question of "What do I want to do?" but rather "Who am I?" For the very first time, I realized that I am not really familiar with myself. Instead of blindly following the "traffic rules" or "instructions" I used to believe in, I started to question the reason behind these rules and whether they are just non-existent boundaries set for myself. In the next thirty minutes, I got the precious experience of going back to the origin and looking back to the past to refine the definition of myself instead of hurrying forward to the future.

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The tiring slow flow of time is replaced by quick flashbacks. The pain of the body is replaced by relief. The heavy burden of reality is replaced by the lightness of realization. In the short thirty minutes, I become more aware of the definition of myself. To me, Zazen is an unforgettable experience of pressing a brief pause of the fast-moving life, looking back on all the roads walked, and, rather than blindly aiming for the future, understanding where I am standing right now.