1年7ヶ月の間、ホトカミで学んだこと 仏教担当が感じたことまとめ
こんにちは、ホトカミ仏教担当の横井です。
さて、本日、9月30日をもってDOTHESAMRUAIでのインターンを卒業することになりました。
ホトカミをやり始めてから、自分は様々なことを学ぶことができました。今回は、自分がインターンで学んで、成長したことについて書いていきます。
仏教界と一般人とには、大きな認知のずれがあった
ホトカミをやり始めて真っ先に思ったことは、一般人ってこんなこともわかってなかったのか!ということです。
一番最初に執筆した護摩の記事https://hotokami.jp/articles/113/の時、自分の常識で書き進めて初稿を提出しても、書いてあることがわからないとみんな口を揃えて言いました。
自分では当たり前だと思っていることも、一般の人には全く伝わらないのです。自分がホトカミをやっていて、1番大変だったことは、いかにこの理解度の差を埋めてあげれるか、ということでした。
一般人が求めているものと、お坊さんが伝えたいものの間には、大きな差があることに気づきました。
よくありがちなのは、お坊さんが伝えようとしていることが一般人には全く求められていなくてスベってしまい、結局何も伝えることができなかった・・・というパターンです。
スベる理由は、内容が難しい、言いたいことがよくわからない、専門用語がわからない・・・など様々ですが、結局は一般人には何も伝わっていないということです。
ですが、自分自身も僧侶である以上、仏教に関するポイントなど、決して譲れない点はありました。ここは譲れないというポイントで、記事の編集などでよく吉田さんとぶつかっていたことも、今やいい思い出です。笑
大事な点と、世の中に広めるために変える点、この二つをどう組み合わせよう?と思った時、なるほどな、と思ったことが一つあります。
それは、以前ホトカミでインタビューした、来宮神社の雨宮宮司の
「変えていいものを変える」より、「変えてはいけないものを残す」
という言葉でした。
https://hotokami.jp/articles/157/
変えてはいけないものを残せば、あとは人のためになることなら、なんだってやっていいんだ!ということは、もっといろんなことを仏教から生み出すことができると思いました。
仏教界、特に我々真言宗は、新しいことがなかなか生まれてきていない印象を持ちます。真言宗のこと、お大師様のことをもっと広めたい!と思ったとき、本当に大切なものを見失わずにしっかりと伝え、多くの人に触れていただける方法を生み出していくことが私の今後の課題です。
なんでお坊さんになりたいのか?ということを真剣に考えられた場所がDOTHESAMURAIでした
「在家出身からお坊さんになる」ということは、しっかりとお坊さんになる理由を自分で考えなければなりません。
私は、毎月の寄合などで日々お坊さんになる理由をブラッシュアップすることができました。
その中で、私は最終、このように考えました。
一番は、自分を今まで育ててくれた仏教が好きで、高校、大学と学び、触れていく中で、仏教のために頑張っている人がすごく輝いて見えた。
そんな仏教が、あと数十年すれば半分以上のお寺が消滅し、なくなっていってしまうことに対して、自分に何かできないかと思ったから。
自分がお坊さんになって、仏教に触れる機会を葬儀や法事以外でも増やし、少しでも仏教っていいな、ありがたいな、救われるなと人々に思ってもらえるように、しっかりと修行して、自分にできる方法で人のために仏教を通して尽くしていきたいから。
自分自身、人間として、社会人として甘いと言われることもあるかもしれません。
しかし、自分が本当にやりたいことをしっかりと考え、それに向かって全力で取り組むことが、結果自分も幸せになり、他の人も救うことができるはずです。
最後に
私はDOTHESAMURAIを卒業したのち、しっかりと大学を卒業してから高野山でお坊さんになるための修行にのぞみます。
自分の信じるものを、一生懸命に取り組み、世の中を少しでもよくすることができたら何よりです。
また、自分がホトカミに蒔いたタネがどれくらい成長しているか、一ユーザー、一お坊さんとして見守っていきたいと思います。
長い間、お世話になりました!
南無大師遍照金剛
合掌