ホトカミをつくるDO THE SAMURAIのブログ

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会社とホトカミに仏教を注ぎ込んだ第1号お坊さんインターン生の卒業、累計50万ページビュー布教の舞台裏

こんにちは。
参拝者と神社お寺でつくるお参りの記録共有サイト「ホトカミ」を運営する株式会社DO THE SAMURAI代表取締役の吉田 亮です。

現在、仲間を募集しています。
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9月いっぱいで17ヶ月インターンをやり遂げた郷くんが、卒業しました。

今日は彼との思い出を書き残します。

 

彼が遺伝子として、会社そしてホトカミに残してくれたものは、

ズバリ、『仏教』そのもの!

 

弊社初のお坊さんインターン生として、

本当に日々、僕らに仏教をたくさん教えてくれました。

 

そして、ホトカミに仏教をたくさん注入してくれました。

 

郷くんが執筆した記事の総ページビュー(読まれた回数)は、
なんと約50万ページビュー。

ネット上で最も布教したお坊さんの一人といっても過言ではありません。

(そもそもググって出てくる記事は業者のソース不明の記事ばかりで、お坊さんが書いてる記事はなかなかググっても出てこない問題感じてる。)

 

でも、その道のりは険しく、

郷くんも最後のブログのなかで、

自分自身も僧侶である以上、仏教に関するポイントなど、決して譲れない点はありました。ここは譲れないというポイントで、記事の編集などでよく吉田さんとぶつかっていたことも、今やいい思い出です。笑

1年7ヶ月の間、ホトカミで学んだこと 仏教担当が感じたことまとめ 

と振り返っているように、めっちゃケンカたくさんしました。笑

 

「一般の人はそんなこと知らないよね」

「なにそれ難しい、お坊さんの世界のことを当たり前のように言わないで」

「自分が言いたいこと言ってるだけで、興味持って知りたいと思ってホトカミ見てる人置いてけぼりじゃん」と僕は何度も言いましたし、

その視点はずっと忘れて欲しくないですが、

そのお陰で僕も本当にたくさん仏教の考え方、歴史、大切なこと教えてもらいました。本当に貴重な存在でした。

 

もちろん記事を執筆する以外にも、いろんな仕事をしていたのですが、
特に郷くんとの思い入れが深い、ホトカミでの記事の執筆について、
これまでの作品の紹介とともに時系列で振り返ります。

ネット上の岩波文庫をつくろうという意気込みで、ひとつのテーマで記事を書くのに長いと、企画や調査から合わせて2ヶ月以上100時間かかることもありました。

その片鱗も合わせて紹介します。

 

 

護摩のご利益とは?仏さまの厄除けパワーをいただこう!(6.2万ページビュー)

記念すべき郷くんの1本目の記事。

 

いやー、はじめはお坊さん言葉すぎて、漢文を書き下したみたいな文章で、

なに書いてるか意味わからなさすぎて、苦笑いした思い出あります。

 

でも、そのときから「仏教を少しでも伝えるんだ!」という信念はとても強く感じました。

 

その時期、二人目のインターン卒業生村上くんに師事して、郷くんは文章の基本を学んでいました。

【モー娘。で出会った村上くんのインターン卒業】晴れの日があるからそのうち雨も降る全ていつか納得できるさ!人生って素晴らしい!

 

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初心者でも安心!写経とは?筆ペンと写経用紙セットを準備し、今すぐ写経を始めよう!(15.1万ページビュー)

 

この記事も思い出深いです。

 

僕らは毎回、記事を書く前に、
「大義(そもそもなんのためにそのテーマで記事を書くのか?)」を決めてから取り掛かります。

 

この記事のテーマは、「写経人口を10万人増やす!」

写経界の中興の祖になる志で取り組みました。(とりあえず心意気がすごかった。)

 

写経会も開いたことないのに、写経について伝えられるわけない。

ということで、実際にお坊さんとして写経会を開いて気持ち高めてからその経験も踏まえて執筆しました。

 

写経の記事でケンカしたのは、「結集を紹介するか問題」。

写経について伝えるためには、お経の話が出てくるわけだから、
そのためには結集(めっちゃ昔、お坊さんが集まって経典を編集した話)を入れるべきだ!という郷くんの主張と、

なんで写経したいだけなのに、結集とか出てくるの?っていう読者目線の僕の主張で揉めました。笑

 

ヒートアップしすぎて、夢でうなされるように第四結集が出てきた思い出があります。

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始めるコツは「面白がること!?」お寺がインターネット使っていいのか聞いてみた【難波別院インタビュー】(0,3万ページビュー)

こちらは、大阪の難波別院さんのインタビュー記事です。

 

いやー、今思うと無茶ぶりでしたね。ごめんなさい。

初のインタビュー記事にして、登場人物が5人という複雑さ。

 

めっちゃ編集は難しかったと思います。

でも、テクノロジーと仏教が交差するホトカミらしい大好きな記事のひとつです。

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アジアに根付くさまざまな仏教(0.3万ページビュー)

この記事は僕はノータッチでした。

 

僕と記事書くってなると「大義」とか、仏教界を勝手に背負った内容になって、

ハードルが上がりすぎてしまうので、自由に書いて、ユーザーさんに楽しんでもらおうという記事でした。

 

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お遍路に行こう!初心者でも安心、四国八十八ヶ所の準備から歩き方まで紹介(0.7万ページビュー)

いやー、これも懐かしい。

僕がお世話になっているお坊さんに感化され、歩いてお遍路行ってきますわ!となり、

せっかくなら、お遍路の記事も書こうということで、執筆しました。

 

マジでこの記事読めば、あなたもお遍路いけます!

魂、込めました。

 

この記事は、「歩きお遍路の人口を増やす!」という志のもと執筆しました。

ホトカミでは、各地の巡礼も地図や紹介とともに紹介しています。巡礼の達成度も可視化できます。

四国八十八ヶ所霊場(お遍路)の御朱印やアクセスの情報まとめ - ホトカミ - 参拝者と神社お寺でつくるお参りの記録共有サイト

 

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近くのお寺で除夜の鐘をつこう!回数の意味や時間も紹介【2018-2019】(0.8万ページビュー)

 

大義は「一人でも多くの方に、除夜の鐘をついてお参りして欲しい」

 

「なぜ、108回なの?」に答えるために、めっちゃ表現を工夫したり図を入れたり、苦労した記憶あります。



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2019年春と秋のお彼岸はいつ?お供えなど、安心してお彼岸にお参りするための全知識を紹介(22.6万ページビュー)

この記事は、記憶が正しければ、2回書きました。笑

 

お彼岸の由来を分かりやすく説明するの、めっちゃくちゃ大変なんですよ。

ここでも、どこまで詳しく書くか?、
あともはや2000年前の話はもちろん諸説ありな部分もあるし、表現が曖昧だったりもして、
どう伝えるかはかなり何度も練りに練って書き上げました。

 

例えば、

「パーラミターは、到彼岸ともいいます」という一文だと、一般の方には意味がわからないので、

以下のように表現しました。

「「パーラミター」という言葉が中国に伝わり、漢字に翻訳されたとき、中国のお坊さんは「パーラミター」を「到彼岸(とうひがん)」と翻訳しました。」

 

という感じで1万字くらい頑張って文章書いたので、結果としてたくさん読まれて嬉しいですね。

 

この記事の郷くんのこだわりポイントは、お彼岸の過ごし方として、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)についても紹介していることでしょうか。

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2019年のお盆の期間はいつ?お供えや飾りから由来まで徹底紹介(2.8万ページビュー)

この記事は今年の1月頃から着手していたにも関わらず、

お盆はとっても大事な文化だからと、僕が日本を背負ったような気合いで臨んでしまった結果、

企画段階のハードルを上げすぎてしまい、2月から7月まで5ヶ月もの間、眠らせてしまったテーマ。

 

結果として、卒業を見据えた郷くんがお盆に間に合うように書いて、公開までたどり着けました。

 

お盆の由来となった、中国で生まれた「仏説盂蘭盆経(ぶっせつうらぼんきょう)」というお経のエピソード好きです。

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空海(弘法大師)は人を救うために生涯を捧げたお坊さんだった!真言宗の密教や実践方法、最澄との関係まで徹底紹介(

最後は、郷くんの宗派である真言宗の祖、空海さんについての記事でした。

 

いやー、もう感動しました。うるうるしました。

この記事は僕は編集担当してないです。少しアドバイスしただけです。

 

郷くんが自らの力で、17ヶ月の集大成でもありながら、これからの人生の決意表明とも言えるような言葉を生み出してくれました。

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最後に

一般の家庭出身で、仏教を学ぶ高野山高校に進学し、大正大学へ進学し、来年からは高野山で修行する郷くん。

 

多分、これからたくさん大変なこともあると思います。

 

でも、郷くんの「仏教が好き」という気持ちは本当に純粋で、尊いもので、郷くんが胸を張れる生き方の軸になっているのは間違いないです。

 

この17ヶ月、誰よりもそのことを間近で感じさせてもらいました。

 

はじめて会ったときに自然な笑顔で「仏教好きなんすよね」と語ってたのは一生忘れられない瞬間です。

 

17ヶ月、本当にありがとうございました!

 

南無大師遍照金剛

合掌

 

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