お寺を継ぐか迷っていた大学生が、インターンを通して身につけた僧侶としての志 ー自分は何をするのか、ゼロからの意思決定が当事者意識を生んだー
こんにちは。約半年間お寺担当としてインターンをしていた西脇 唯真(にしわき ゆいま)です。
「もっとお寺が身近な存在になればいいのになあ」という想いを持って参加したホトカミでのインターンは、私の意識を大きく変える経験になりました。
1年前の私は、実家のお寺を継ぐのか悩んでいました。
しかし半年間のインターンを経験した今は、仏教を伝えお寺を残すのは自分だという当事者意識を持っています。
このブログを通し、半年間のインターンの経験を振り返ります。
インターンをはじめた理由
愛知県のお寺で育った私は、幼い頃から「もっとお寺が身近な存在になればいいのになあ」と思っていました。
しかし、人口減少や過疎化などにより地方のお寺の経済状況は悪化し続け、20年後は今あるお寺の4割が消滅するといわれています。
先行きの暗い未来のため、私は大学生になりお寺を継ぐべきか悩んでいました。
進路の決断を迫られる大学3年、日に日に増す悩みのなかでホトカミを知り、代表の吉田さんに初めてお会いしました。
「お寺や仏教を必要としている人はたくさんいる」
「目の前人の役に立てたら生きていける」
という言葉をくださった吉田さんは、これから減っていくといわれる神社やお寺を未来へ残そうという想いで、何もないゼロのところからホトカミをつくっていました。
ただただ悲観して悩んでいた私は、その姿勢に強く衝撃を受けるとともに勇気付けられました。
幼い頃の想いに純粋に向き合う勇気をもらった私は、「ホトカミを日本全国のお寺に広めたい」という気持ちが強くなりインターンをはじめました。
自分は何をするのか、自分で選択すること
ホトカミのインターンは決まった仕事は一つもなく、自分がやりたいと思ったことのなかから神社お寺、参拝者のためになることを探していきます。
社内のメンバーも、ホトカミを成長させるためには、何でもやります。
日々、インプットしながら新しいことに挑戦しています。
実際、入社して最初の日に「やりたいこと、役に立てそうなこと、できるようになりたいこと」を100個ひたすら紙に書きました。
私が力を入れて取り組むことになった「公式アカウントを広める」は3つ目に書いてあります。
この100個にはじまり、自分は何をするか、ゼロから決めていきます。
何をやるか決めるためには、
1本当にやりたいという想いがあるのか
2想いを実現するために本当に最適な手段なのか
この二つを考える必要がありました。
一つ目は、「ホトカミを使う神社お寺が増えて欲しい」という軸があったので困ることはありませんでした。
二つ目を考えることがとても苦手でした。
吉田さんからは、
「目の前のことしか見えなくなっちゃうタイプ」
「できることばっかりやっちゃう」
と言われていました。
というのも、私はホトカミを使う神社お寺を増やすために、ひたすら神社お寺にメールを送ることばかりやろうとしていました。
振り返ると、自分がやりやすい仕事かそうでないか、を考えていたからだと思います。
今まで経験のないことに取り組むことを避けようとしていました。
これでは、最適な手段を見つけることはできません。
今の自分にできそうなことしか頭に思い浮かばないからです。
そこで、ホトカミを使う神社お寺を増やすために、何から行うべきか以下のようなマインドマップを書いて考え直しました。
その結果、メールを送る以外にも選択肢がたくさんあることがわかりました。
(そりゃそうだ)
例えば、「まずは今の公式アカウントの神社お寺に参拝者が増えるように頑張ろう」とか。
そのためには、新しいことをたくさん覚える必要がありました。
HTMLを書いたり、インスタグラム勉強したり、メルマガを書いたり、Faxをつくって送信したり、チラシをつくったり・・・
フォロワー1万人を達成したInstagram
https://www.instagram.com/hotokami/
3回ほど書き直して今の形になった神社寺院様向けホトカミ紹介ページ
【ホトカミ公式アカウント】120万人の神社寺院ファンへの情報発信ならホトカミ|無料公式アカウントのご案内
どれも初めてのことばかりで大変でしたが、徐々に新しいことに挑戦する抵抗がなくなりました。
過去に経験のないことをする方法は以下の5点です。
・ググったり本を読んでインプットする
・やってみる
・人に聞く
・フィードバックをもらう
・自分にできないとわかったら頼む
下3つの人にお願いする系はとても難しかったです。
黙っていても進まず、自分から声をかけなければ進まないからです。
しかし、人にお願いする系ができるようになってから、頭に思い浮かぶ選択肢の幅が広がりました。
自分は何をするのか、自分で選択して進めていくことで徐々に自信がつきました。
本当にやりたいことならば何でもできる!と思えるようになりました。
ホトカミを成長させたい想いが自分を成長させた
私は「ホトカミを使うお寺が増えて欲しい」という想いで働いていました。
しかし、いざ振り返ると、ホトカミの成長以上に私にとって多くの学びがありました。
エンジニアの小沼さんが、「ホトカミを成長させようと頑張ることが一番自分の成長に繋がるよ」と仰っていた通りだと思います。
はじめは本当に何もできず、メールの書き方、「いただく」「頂く」の表記を統一すること、パソコンの使い方、など基本的なことからやっていきました。
なにより、私に寄り添って教えてくださった吉田さんをはじめとする社内の皆さんに感謝です。
インターンの募集要項に書いてある「スキルは問いません。大切なのは愛とリスペクト」というのは本当でした。
学んだことを生かして今後やりたいこと
一年前の私は、お寺が減っていくといわれる現状をただ悲観して悩んでいました。
しかし今は、自らが仏教を伝え、たくさんの人を癒しながらお寺を未来へ残していくんだという覚悟を持ち、そのためにできることを考えています。
来年は、仏教を学ぶために京都へ進学し、学校と並行して「お寺ツアー」や「傾聴」をやっていく予定です。
インターンで学んだことを生かしてがんばります!
最後までお読み頂きありがとうございました。